「ハイブリッドクラウド」で高額請求を回避できるデータ配置方法とは?ハイブリッドクラウドを構築するための4つのヒント【後編】

ハイブリッドクラウドを構築するときは、データの配置方法とセキュリティ対策を検討することが必要だ。それぞれどのようなリスクがあり、どう対処すべきなのか。

2020年01月30日 05時00分 公開
[Sara GrierTechTarget]

 オンプレミスとクラウドサービスを組み合わせたハイブリッドクラウドの管理には、それぞれを個別に管理するときとは違ったアプローチを取る必要がある。前編「『ハイブリッドクラウド』の構築で最初に検討すべき2つの運用モデルとは」は、ハイブリッドクラウド構築の主要な4つのヒントのうち「適切な運用モデルの選定」「構築の準備」を紹介した。後編は残る2つについて説明する。

3.データの配置場所の検討

 コストを最小限に抑えるデータの保存場所を確認することは、ハイブリッドクラウド構築を成功に導くこつの一つだ。オンプレミスとクラウドサービス間でデータを移動すると、クラウドサービスの利用料が高額になることがある。そのためデータの配置には注意が必要だ。

 企業は、オンプレミスとクラウドサービスのいずれか一方、またはその両方でデータを管理する。ハイブリッドクラウドで動作するアプリケーションは、フロントエンドにクラウドサービスを、トランザクションの処理にオンプレミスを使用するとコスト効率が良くなる傾向がある。クラウドサービスは一般的に、データを取り込む上りトラフィックの料金を無料にしているからだ。オンプレミスとクラウドサービスとの間でやりとりするデータが増えれば増えるほど、クラウドサービスの利用料金は高額になる。

「データベースサーバ」の配置場所選びは慎重に

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