ハイブリッドクラウドのコストを抑えるには、データの使い方や格納場所、接続の方法を考える必要がある。今回は特にデータベースの配置に関するポイントを示す。
前編「ハイブリッドクラウドで無駄な料金を払わずに済む“賢いデータの置き方」で説明した通り、クラウドベンダーは、自社のクラウドとその外部のデータセンター間でやりとりするデータ量に基づいて課金することがある。クラウドベンダーとネットワーク事業者がデータ通信料金を無料にしない限り、ハイブリッドクラウドの利用料は、データの扱い方によって大きく変動する可能性がある。
後編となる本稿は前編に引き続き、ハイブリッドクラウドのコストを抑えるためのデータ管理の方法について説明する。
データ分析や事業計画に関連するシステムをオンプレミスで運用する企業は少なくない。こうしたシステムで利用するデータベースをクラウドに移行すると、オンプレミスのシステムからデータを取り出す際(下り)の料金が大幅に膨れ上がる恐れがあるため、適切とはいえない。データベースのサイズが中規模以下で、かつデータベースをクラウドとオンプレミスの両方で並列に運用する形式であれば、より現実的に運用可能だ。場合、両データベースの同期を取って更新する必要がある。
ユーザーインタフェースとなるフロントエンドをクラウドで運用するアプリケーションは、口座番号や住所などのデータを確認するためだけに、データベースを照合することがある。その場合は、データベースの重要な要素だけを含むサマリーデータベースをクラウドで管理することを検討する。サマリーデータベースは、オンプレミスのシステムに格納されるデータを使ったクラウド分析アプリケーションを使用する場合にも、役立つ可能性がある。
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