3月から操業を開始した十勝工場への無線LANを中核とするフルIPの新ネットワークシステムを構築。併せて社内では内線電話、社外では外線電話として利用できるFOMA/無線LANデュアル端末「N902iL」を導入した。
NECと三信電気は3月27日、明治乳業が2008年3月から操業を開始した十勝工場に無線LANを中核とするフルIPの新ネットワークシステムを納入したと発表した。併せて、工場および社内では内線電話、社外では外線電話として利用可能なFOMA/無線LANデュアル端末「N902iL」を納入している。新システムは十勝工場の操業と同時に稼働を開始した。
新システムは、NECのSIP(Session Initiation Protocol)対応IPテレフォニーサーバ「UNIVERGE SV7000」と無線LANシステムを中核としており、NECと同社のUNIVERGEセールスパートナーである三信電気、同アプリケーションパートナーの三菱電機の3社が共同でシステムを構築。無線LANシステムの構成には、持ち込みPCによる不正アクセスを防止するIEEE 802.1X認証や音声盗聴を防止するAES暗号化など最新のセキュリティ方式に準拠したRADIUSサーバ「UNIVERGE RD1000」や無線LANアクセスポイントを採用している。
NECは新工場の設計段階から参画し、無線LANの電波状況やIP電話のスループット、音質をシミュレートする置局設計ツールを用いることで、遮へい物の多い工場内でも活用できる無線LANネットワークシステムの構築を実現した。IPセントレックス化およびフルIPでの無線LAN化により、明治乳業の同規模工場と比較して約15%の構築コスト削減を実現したという。また、FOMA/無線LANデュアル端末の導入により工場関係者の利便性を向上し、社内外コミュニケーションを活性化したとしている。
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