米IBMが仮想化技術を利用した高速半導体ストレージ、性能が従来ディスクの2.5倍にNEWS

米IBMは、半導体ストレージ技術を取り入れた仮想化技術の実証実験で、従来の250%以上のパフォーマンス結果が出たと発表した。

2008年09月01日 17時03分 公開
[TechTargetジャパン]

 米IBMは米国時間の8月28日、半導体ストレージ技術の性能テストにおいて業界最速のディスクベースのストレージに比べて250%のパフォーマンスを記録したと発表した。これは、同社の英国、米国の両研究所での実証実験によるもの。

 フラッシュメモリを利用した半導体ストレージ技術とIBMのストレージ仮想化技術を組み合わせた今回の実証実験「Project Quicksilver(※注)」では、データ転送の応答時間が1ミリ秒以下の状態で、継続的に毎秒100万回以上の入出力処理を実現した。この実験結果において、従来の半導体ストレージと比較して、応答時間が20分の1以下、システムボードの占有面積が5分の1になるという。さらに電力や冷却の消費についても従来比55%に抑えられるとしている。

※注.Quicksilverは、SSD(フラッシュメモリドライブ)とストレージ仮想化技術を組み合わせた企業向けストレージシステムで、米IBMが新開発したシステム技術の1つ。

 米IBMは2007年6月より、ブレードサーバ「BladeCenter」向けストレージとしてSSDの提供を開始している。同社によると「半導体ストレージの入出力性能を生かすにはソフトウェアやシステム管理機能の利用が不可欠であり、同等のアプローチをEMCやHP、Sun Microsystemsでは実現できないだろう」という。


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