Active DirectoryとExchange Serverの管理に必要な権限を細分化し、それぞれを個別に付与する管理ツールの最新版がリリースされた。
システム管理ツールプロバイダーのNetIQは、Active Directoryリソース管理ツール「Directory and Resource Administrator 8.5」を2月18日より出荷開始した。
Directory and Resource Administrator(以下、DRA)は、Active DirectoryとExchange Serverを安全に管理するためのツールだ。IT部門内でAdministrator(管理者権限)をスタッフ間で共有しているケースは意外と多い。DRAは誰が、いつ、どんな権限を誰に付与したのかといった情報漏えいの原因になる「ITスタッフの行動管理のあいまいさ」を解消する。
DRAはActive DirectoryとExchange Serverの管理に必要な権限を細分化し、それぞれを個別に付与できるようにしている。権限を行使する対象は1ユーザー、あるいは特定の情報端末1台にまで限定できる。
管理者、権限の種類、権限の行使対象という3つの要素の組み合わせによって、実際の権限付与のパターンは無数にあるわけだが、DRAは複雑化した権限付与のパターンを一元的に管理し、これらをアウトプットするリポーティング機能も以前よりスピードアップさせた。
Active Directory基盤は多くの企業で利用されており、詳細な権限設定の必要性は誰もが認めるところだ。しかし、詳細さが増すほど管理が難しくなるという問題があった。DRAは300以上の権限、60以上の役割を設定することができ、業務上のきめ細かな権限委譲を実現する。加えてすべての操作において監査ログを記録するので、問題を発見した場合でも正確に事実関係を追うことができる。
また、臨時の管理者やヘルプデスクユーザーにも使いやすいWebコンソールが用意されている。こうした管理ツールを導入した後、一部のスタッフだけが使いこなし、結果的に高い権限が集中してしまうケースはよくあるが、DRAはそうした導入後の懸念も解消するという。
DRA 8.5のライセンスは、Active Directoryに登録されたユーザーオブジェクトの数以上となるよう、100ユーザーごと1シートの単位で購入が必要となる。価格は1シート当たり25万6000円(税別)。
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