主力のHDXシリーズがバージョンアップし、フルHDでの通信や利用帯域を従来の約半分に抑えるH.264ハイプロファイルに対応。Office Outlookからの会議予約も可能になっている。
ポリコムジャパンは4月21日、HD(高解像度)対応テレビ会議システム「Polycom HDXシリーズ」用システムソフトウェアの最新版「HDX 2.6」を発表した。テレビ会議システムとしては業界で初めて映像圧縮技術「H.264ハイプロファイル」(以下、H.264-HP)をサポートするなど、機能の強化を図った。同システムを採用した製品は4月21日から受注を開始、既存ユーザー向けには同月末からソフトウェアを提供する。価格はオープン。
HDX 2.6では、1080p/30fpsのフルHDおよび720p/60fpsの映像に対応。さらに映像圧縮符号化方式の標準規格であるH.264-HPを新たにサポートした。これにより、狭い帯域幅の通信回線でも高品質のビデオ会議が可能になる。一般的なH.264対応のHDテレビ会議システムやテレプレゼンスに比べ、同等の解像度/フレームレートを実現しながら利用帯域を最大半分にまで削減できるという。同社は3月、自社製テレビ会議システムで順次H.264-HPをサポートすると発表していた。H.239によるコンテンツ共有、720p/30fpsでの映像配信にも対応する。
今回、フルHDに対応するのはHDX 6000(受信のみ)/7000/8000/9000の各シリーズ。
またダッシュボード・モニタリング・リポート機能といった管理機能の拡張、MCU(多地点接続装置)間の負荷分散など、システム管理・インフラ面での強化も行われた。特にユニファイドコミュニケーションへの対応として、Microsoft Exchange Server 2007との連携を実現した。「Polycom Conferencing for Outlook(PCO)」と呼ばれるソリューションでは、Office Outlookから音声・ビデオ会議の予約が可能で、参加者は招集者から受信したメール上で電話番号や会議室のリンクを確認したり、任意のコミュニケーションツールを選択できるようになっている。
ポリコムはそのほか、低価格のHD対応カメラ「EagleEye View カメラ」や既存の会議システムをLAN経由で操作可能なタッチセンス式のコントローラー「Touch Control」(2010年第4四半期リリース予定)なども発表した。
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