オラクルは、京阪百貨店がオラクルの仮想化プラットフォーム上に、Oracle Enterprise Manager 11gらBI製品などを採用したと発表。京阪グループのリテール事業拡充を目指す。
日本オラクルは7月29日、京阪百貨店がオラクルのデータベース製品やビジネスインテリジェンス(以下、BI)製品、運用管理ソフトウェア製品群を用いて、仮想化プラットフォーム上に戦略的な情報基盤を構築したと発表した。
京阪百貨店は2010年にメインフレームから刷新したオープン系の勘定システムでOracle Databaseを採用。これと顧客情報システムとのシステム連携を考慮し、新たに構築するデータウェアハウス(DWH)/ビジネスインテリジェンス(BI)のシステム基盤にも「Oracle Database 11g Release 2」「Oracle WebLogic Server」を導入した。また、顧客購買の多次元分析を行うBIには「柔軟な対応が可能な帳票基盤と高度な分析基盤を同時に実現するため」(同社)、「Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition Plus」を採用し、DBやサーバ、仮想化環境などのシステム管理には「Oracle Enterprise Manager 11g」を利用。ジョブ管理用のNTTデータの統合運用管理ツール「Hinemos」と連携させる。
これらのDWH環境は、サーバ仮想化製品「Oracle VM Server for x86」上に構築した。仮想化環境は、本番系/開発系システム共存によるハードウェアリソースの有効活用や、ハードウェアの保守切れなどによるシステム改修のリスク軽減を目的としている。
同社は新DWH導入により、44万人が利用する京阪グループポイントカード「e-kenet カード」の購買動向分析を行い、京阪電気鉄道を中心とするグループ内のシナジー効果を強化するという。
なお、本プロジェクトは2010年2月より構築を開始し、2010年9月より稼働開始予定。
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