仮想化環境の導入に当たっては、突貫工事で構築したテスト環境をそのまま本番で使ったりせずに、きちんとキャパシティープランニングを実施する必要がある。
仮想化は、あらゆる規模の企業にとって2010年のホットなITキーワードのようだ。VMwareの方がマイクロソフトのHyper-Vよりも優れているのかどうかを見極めようと誰もが躍起になっている。だがそうした中で、彼らは仮想化の大きな落とし穴の1つに陥ってしまうかもしれない。それは、無計画に導入を進めることだ。
多くの企業では、ソリューションの調査にわずかな費用と時間しかかけない。しかし、市場で最も高機能な製品や、最新の製品、最も安価な製品に投資するのではなく、自社のビジネスに適した製品を選択すれば、コスト効果が期待外れに終わることはない。
企業が犯しがちなもう1つの誤りは、IT部門が仮想環境を「テストのために」突貫工事で構築し、ほとんどの人がその環境をよく理解しないうちに、ビジネスに即応するシステムを求めるユーザーの声に応えて、そのまま本番環境として運用してしまうことだ。この誤りの原因は、IT部門がビジネス部門からの支持を手っ取り早く獲得しようとして、部分的にしかテストされていない新しい仮想環境を、(サービスを)迅速にプロビジョニングする手段として使ってしまうことにある。だが、適切にテストされていない無計画なシステムでは、成功はまず望めない。
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従来型の仮想化プラットフォームへの過度な依存が原因で、柔軟性の低下や、モダナイゼーションの停滞といった問題に悩んでいた米国の国防総省。そこで採用されたのが、コンテナとVMを1つのクラスタ上で実行できる統合プラットフォームだ。
これまで仮想化技術は、システム運用の効率化やコストの最適化などさまざまなメリットをもたらしてきた。しかし現在、仮想化基盤は拡張性やアジリティなどのメリットを享受するためにクラウドシフトが求められている。
データ分析・利活用のニーズが高まる中、アクションのベースとなるデータも膨大な容量となり、今後も増え続けていく見通しだ。そうなると、各企業はデータ利活用基盤として、信頼性や拡張性の高いストレージを求めるようになるだろう。
今日の仮想化分野では、低リスクで長期的に運用できるソリューションが模索されている。ポイントとなるのは、既存の仮想化環境を生かしつつ、クラウドネイティブアーキテクチャをスムーズに導入できる環境だ。その実現方法を紹介する。
OSの移行には「データ移行」が付き物だが、その業務負荷の高さに悩まされているIT管理者は多いだろう。Windows 11への移行を進める前に知っておきたい、「データレスPC」の有効性や、導入で得られる“プラスα”のメリットを解説する。
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