XenServer 5.6 FP1より、Linux Bridgeベースの仮想スイッチから、オープンソースの仮想スイッチ「Open vSwitch」をベースに開発した分散仮想スイッチに変更できる。
XenCenterで対象のXenServerホストをクリックし、「General」タブ ― 「Version Details」でXenServerのバージョンを確認できる。「XenServer Version: 5.6 Feature Pack 1」と表示されていればFP1がインストールされている。
SSHクライアントやサーバのコンソールを使ってもよい。
[root@xs207 /]# xe host-list params=software-version
software-version(MRO): product_version: 5.6.90;product_brand: XenServer; build_number:
37611p; hg_id:;hostname: cheesy-2;date: 2010-09-23; dbv: 2010.0521; xapi: 1.3;
xen: 3.4.2; linux: 2.6.32.12-0.7.1.xs5.6.90.230.170558xen;xencenter_min: 1.8;
xencenter_max: 1.8; network_backend:openvswitch;xs:main:
Base Pack, version 5.6.90, build 37620p; xs:xenserver-transfer-vm:
XenServerTransfer VM,version 5.6.90, build 37611p |
network_backend: openvswitchであれば分散仮想スイッチを使用している。
network_backend: Linux bridgeであればLinux Bridgeを使用している。
[root@xs207 /]# xe-switch-network-backend openvswitch |
仮想スイッチをLinux Bridgeモードに戻す場合は、「xe-switch-network-backend bridge」。
仮想スイッチを変更することで下記の機能が使える。それによって、クラウドのマルチテナント環境などにおいて、仮想的なレイヤー2(L2)スイッチ機能を容易に提供できるようになる。
さらに、別途仮想スイッチコントローラー(仮想アプライアンス)を設定すると下記の機能も使える。
分散仮想スイッチモードに変更することは無償版でも可能だが、分散仮想スイッチコントローラーを使用して、ACLの設定やRSPANなどの機能を使用する場合にはAdvanced Editionのライセンスが必要になる。分散スイッチコントローラーは、仮想アプライアンスで提供されている。シトリックス・システムズ・ジャパンのWebサイトからダウンロード可能である。
Jumboフレームの設定やCross Server Private Networkなどの機能は、分散仮想スイッチモードで対応するので注意してほしい。
XenServer、XenClient、XenDesktop、Receiverなどの製品マーケティング、また、アライアンスマーケティングで、Citrixの製品に対応したい場合の技術対応なども行っている。
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