シマンテック、知的財産の検出を容易にしたDLPの新版を発表NEWS

2011年前半にリリース予定のDLP(情報漏えい防止)最新版には、機密情報を容易に検出できる機能が追加される。

2011年01月25日 13時35分 公開
[TechTargetジャパン]

 シマンテックは1月25日、DLP(情報漏えい防止)製品の最新版「Symantec Data Loss Prevention 11」を発表した。出荷開始時期は2011年前半を予定している。

 同社のDLPは、ストレージ、ネットワーク、エンドポイントの3分野に対応したスイート型の製品だ。情報の内容から、それが「保護すべき情報か否か」を判断し、ポリシーベースで情報漏えいを防止する。通常DLPがチェック対象とする非構造化文書はもちろん、構造化データも保護対象としている。

 最新版では、知的財産を容易に検出できる「Vector Machine Learning(ベクトル機械学習)」と呼ばれる機能が追加された。これまで同社では、機密性の高い情報を識別する手法として「フィンガープリント手法」と「情報を記述する手法」の2種類の検出技術を使用していた。だが、フィンガープリント手法には、保護対象のファイル全てに固有のフィンガープリントを割り当てる必要があり、手間がかかっていた。また情報を記述する手法は、機密情報を識別するリストを作成する必要があった。

 対して、Vector Machine Learningは新技術により、検出が困難な機密情報を容易に検出・保護できるようにした。一連のサンプルドキュメントがあれば正確なポリシーを作成でき、システムに対して検出するサンプルと検出しないサンプルをフィードバックすると、時間の経過とともにポリシーの正確性が向上するという。

 そのほか最新版では、機密情報に対するアクセス状況を把握できる「Data Insight」機能やエンドポイントでの保護機能を強化した。Data Insightには、アクセス情報だけでなく、格納されているデータ量と機密レベルに応じて、保護の優先度がフォルダに設定される。また、共有ストレージでリスクにさらされている情報の所有者には、自動で警告メールを送信できるようにした。

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