Windowsサーバをクラッシュさせる3つの原因について詳しく説明し、それらの回避に必要なベストプラクティスを紹介する。
Windowsサーバのクラッシュにはさまざまなタイプがあるが、大部分のクラッシュの原因は3つに大別される。すなわち「古いウイルス対策ソフトウェア」「互換性のないストレージドライバ」「多過ぎるフィルタドライバ」だ。私はこの10年間に世界中から依頼を受けて1000件近くのクラッシュを分析してきたが、その経験からいえるのは、これらは回避すべき問題だということだ。
以下では、サーバをクラッシュさせるこれら3つの一般的な原因について詳しく説明し、それらの回避に必要なベストプラクティスを紹介する。
Windowsサーバのクラッシュは、「古いウイルス対策ソフトウェアが原因で発生する」ものが断然多い。ウイルス対策ソフトウェアはいずれも、I/O(読み書き)要求を途中で受信して付加的なチェックを行うデバイスドライバ(より具体的に言えば、“フィルタドライバ”)を使用する。ウイルス対策ドライバは、定義ファイルに含まれる既知のウイルスのパターンと検査対象ファイルを照合する。感染ファイルを検出し、感染が広がらないようにするためだ。
フィルタドライバは、低レベルのカーネル関数とデータ構造を介してOSとやりとりするカーネルモードコードから成る。これらの関数とデータ構造には、あらかじめ定義された一連の引数とデータ型が含まれている。これらは、対応するデバイスドライバからの呼び出し時に、存在すると想定されている引数とデータ型だ。関数に誤ったデータ型や不正な数の引数が渡されると、エラーが発生し、カーネルモードでシステムクラッシュを引き起こす可能性がある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
2025年のマーケターが「生成AIでテレビCMを作る」よりも優先すべきことは?
AIが生成した広告に対する反発が続いた1年を経て、マーケターはパフォーマンス重視で非難...
CMOはなぜ短命? なぜ軽視される? いま向き合うべき3つの厳しい現実
プロダクト分析ツールを提供するAmplitudeのCMOが、2025年のマーケティングリーダーに課...
トラフィック1300%増、生成AIがEコマースを変える
アドビは、2024年のホリデーシーズンのオンラインショッピングデータを公開した。