電子カルテとPACSにおける各種データや操作性の統一、導入・保守サポートなどを一元化することで、診療所における診療業務の効率化を支援する。
パナソニックグループの三洋電機とパナソニック メディカルソリューションズは12月7日、電子カルテと医用画像管理システム(PACS)を一体化した診療所向けシステム「Medicom-HRII Plissimo」を発表した。12月20日に販売を開始する。
Medicom-HRII Plissimoは、三洋電機の電子カルテ「Medicom-HRII」とパナソニック メディカルソリューションズのPACS「Plissimo」を一体化させたクライアント/サーバ型システム(関連記事:電子点数表チェック機能を活用できる電子カルテ「Medicom-HR II」)。従来はシステムごとに保有していたデータ管理の一元化が可能になる。電子カルテ画面から直接DICOM画像データを呼び出したり、PACSのDICOM情報をカルテに自動的に記載するなど、データ連携を容易にする。
また、電子カルテとPACSの本体やマウス、キーボードなどが1台で済むため、省スペース化が図れる。さらに、システムの導入や設置、保守サポートなどの窓口を一本化することで、運用サポートをより迅速に実施できるという。
三洋電機によると、システムの価格は530万円から(最小構成の場合)。既にMedicom-HRIIを導入済みの診療所は、ディスプレーとPACSソフトを追加するだけでシステムの変更が可能。
パナソニック メディカルソリューションズの親会社であるパナソニック ヘルスケアは、三洋電機のバイオメディカ事業、メディコム事業を2012年4月に承継する予定だ。パナソニックグループでは今後もグループ内の製品融合を進める方針で、今回発表したシステムをその第一弾と位置付けている。
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