電子カルテとPACSの一体型システムを発表 パナソニックグループNEWS

電子カルテとPACSにおける各種データや操作性の統一、導入・保守サポートなどを一元化することで、診療所における診療業務の効率化を支援する。

2011年12月08日 20時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 パナソニックグループの三洋電機とパナソニック メディカルソリューションズは12月7日、電子カルテと医用画像管理システム(PACS)を一体化した診療所向けシステム「Medicom-HRII Plissimo」を発表した。12月20日に販売を開始する。

photo Medicom-HRII Plissimo

 Medicom-HRII Plissimoは、三洋電機の電子カルテ「Medicom-HRII」とパナソニック メディカルソリューションズのPACS「Plissimo」を一体化させたクライアント/サーバ型システム(関連記事:電子点数表チェック機能を活用できる電子カルテ「Medicom-HR II」)。従来はシステムごとに保有していたデータ管理の一元化が可能になる。電子カルテ画面から直接DICOM画像データを呼び出したり、PACSのDICOM情報をカルテに自動的に記載するなど、データ連携を容易にする。

photo データ連携のイメージ《クリックで拡大》

 また、電子カルテとPACSの本体やマウス、キーボードなどが1台で済むため、省スペース化が図れる。さらに、システムの導入や設置、保守サポートなどの窓口を一本化することで、運用サポートをより迅速に実施できるという。

 三洋電機によると、システムの価格は530万円から(最小構成の場合)。既にMedicom-HRIIを導入済みの診療所は、ディスプレーとPACSソフトを追加するだけでシステムの変更が可能。

 パナソニック メディカルソリューションズの親会社であるパナソニック ヘルスケアは、三洋電機のバイオメディカ事業、メディコム事業を2012年4月に承継する予定だ。パナソニックグループでは今後もグループ内の製品融合を進める方針で、今回発表したシステムをその第一弾と位置付けている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ

「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...