Citrixのプライベートクラウドを支える3つの技術Citrixによるプライベートクラウド構築6のステップ【前編】

仮想化からクラウドまで、技術や製品をフルスタックで提供するCitrix。前編では、ハイパーバイザー、アプリケーションデリバリーコントローラー、アプリケーション配信の3つを紹介する。

2012年01月12日 09時00分 公開
[Bill Kleyman,TechTarget]

 クラウドベンダーの中でも、柔軟かつスケーラブルなエンタープライズ対応のクラウドオプションをフルスタックで提供できるところはごく一部だ。米Citrix Systemsのクラウド製品は、企業がクラウドでインフラを構築し、エンドユーザーに提供することを可能にする。

 IT管理者は、Citrixのクラウドスイートに含まれる製品を使って、ハイパーバイザー、デスクトップ配信、アイデンティティーフェデレーション、ユーザープロファイルを管理できる。Citrix製品でプライベートクラウドを構築する1つのメリットは、全てのコンポーネントを仮想インスタンスとして展開できることにある。これは、データセンターかホスティング施設のハードウェアを使った動的な仮想環境で、全てのコンポーネントを作成、運用できるということだ。

ステップ1:ハイパーバイザーの構成

 プライベートサーバとホステッドサーバのどちらを使う場合でも、クラウドを構築するには仮想環境を作成しなければならない。そのためには、ハードウェアを購入し、Citrixのハイパーバイザー「XenServer」をインストールすればよい。XenServerの主要な機能は以下の通りだ。

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