OSの機能の中でも特に複雑なのがメモリ管理だ。前編では、32ビットと64ビットのWindowsにおけるメモリ割り当ての仕組みについて解説する。
Windows管理者であれば、例外なく、クライアントPCのパフォーマンスについてユーザーから寄せられた苦情に対応しなければならない。クライアントPCのパフォーマンスは、メモリ、CPU、ディスク、ネットワークなどの要素に影響を受ける。これらの要素のうち、最も管理しづらいのはメモリだが、情報に基づく判断(インフォームドデシジョン)とトラブルシューティングのためにはメモリ管理を理解する必要がある。
ユーザーは通常、メモリを追加すればパフォーマンスボトルネックが解消されると思っている。また、メモリは比較的安く、手間も掛けずに追加できる。しかし、メモリを追加したところで、本当にパフォーマンスは改善されるのだろうか? 本稿では、メモリ管理の勘所を分かりやすく解説する。
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