.NET環境も構築できる、Cloud Foundry4つの強みCloud Foundryとは何か(前編)

2回にわたりCloud Foundryの魅力に迫る。前編では、昨今のIaaS、PaaSの動向から始まり、Cloud Foundryがなぜ注目されるのかについて解説する。

2012年03月23日 09時00分 公開
[植村優一,NTTコミュニケーションズ]

 国内においても高い成長性が見込まれているクラウドサービス。IaaS(Infrastructure as a Service)やSaaS(Software as a Service)が市場の中心であったが、その中間に位置するPaaS(Platform as a Service)も注目されつつある。

コモディティ化するIaaS

 クラウドサービスの中でも、仮想化技術によって細分化したコンピューティングリソースを提供するIaaSは、サービス提供者側にとっても利用者側にとっても「分かりやすい」サービスであり、これまでのホスティングサービスの延長として、それを置き換える形で普及してきた。

 しかしサービス提供者側の視点に立つと、IaaSは他社サービスとの差別化が図りにくい。コンピューティングリソースそのものを提供するという性質上、提供される機能はどこも同じになってしまう。つまりユーザー企業としても、サービスの優劣を決める要素は価格に対してどれだけの性能(CPUの速度、メモリ容量、ストレージの容量および速度など)を提供できるかでほぼ決まってしまう(関連記事:2011年クラウド業界を振り返る 〜IaaSの発展、混沌としたPaaS業界の行方)。

差別化としてのPaaS

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news132.jpg

ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。

news103.jpg

なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...

news160.jpg

業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...