vSphereベースのクラウド構築・運用を簡素化 〜ハイブリッドも視野にVMware“インフラ管理ツール”を理解する(後編)

VMware vSphere上でIaaS環境を構築・運用する「VMware vCloud Director」。プロバイダーが提供するvCloud DirectorベースのパブリックIaaSと連携し、ハイブリッドクラウドへと発展させる。

2012年04月09日 09時00分 公開
[石田己津人]

前編はこちら

複雑化するvSphere環境を高度に管理 vCenter Serverの上位製品登場

2012年1月にリリースされたインフラ統合管理スイート「VMware vCenter Operations Management Suite」の紹介記事。


 ユーザー企業のクラウドコンピューティング導入は、多くの場合、サーバ統合で利用する仮想化基盤でプライベートIaaS(Infrastructure as a Service)を実現することから始め、クラウドプロバイダーのクラウドサービスを臨機応変に取り入れる“ハイブリッド型”へと発展するのが理想型といわれる。ただし、絵を描くのは簡単でも実践は難しい。

 そこで注目したいのが、ヴイエムウェアの「VMware vCloud Director」(以下、vCloud Director)である。企業で最もよく使われている仮想化ソフトウェア「VMware vSphere」(以下、vSphere)の上でマルチテナント型クラウドを構築し、IaaSとして提供するソリューション製品だ。2010年秋に初登場し、2011年夏に「VMware vSphere 5」のリリース(関連記事:ライセンスのカウント方法も分かる! VMware vSphere 5の全貌)に合わせて「VMware vCloud Director 1.5」へバージョンアップしている。

図1 vCloud Directorと関連コンポーネント

1つの論理リソースから複数vDCを生み出す

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news132.jpg

ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。

news103.jpg

なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...

news160.jpg

業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...