「iWork」「OS X」無償化でMicrosoftを揺さぶるAppleの打算デバイス重視のApple、ソフト重視のMicrosoft

米Appleが踏み切った「OS X Mavericks」「iWork」「iLife」の無償化は、米Microsoftの組織体制や注力製品の現状をにらんだ戦略との見方がある。両社の思惑はいかに?

2013年11月26日 08時00分 公開
[Diana Hwang,TechTarget]

 米Appleは2013年10月22日(米国時間)、新OSとなる「OS X Mavericks」の他、オフィススイート「iWork」とクリエイティビティスイート「iLife」を無償で提供すると発表し、米Microsoftに攻勢を仕掛けた。

 Appleのデバイスの大半は、依然としてMicrosoftの「Surface 2」より価格が高いものの、「iPad」の最新機種にはSurface 2より若干高いだけのモデルも含まれている。

 OS X Mavericksは、2007年以降に発売されたMacを対象に無料アップデートとして提供され、iWorkとiLifeはMacやiOS搭載端末の新規購入者に無償で提供される。Appleはさらに、「iPad Air」と「iPad mini Retinaディスプレイモデル」の他、デスクトップ型Mac「Mac Pro」の最新機種と、米IntelのHaswellアーキテクチャのプロセッサを搭載する最新のノート型Mac「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」を発表した。

 「Microsoftは目下、変革の只中にある。“死に体化”した経営陣の下、社内は混乱状態にあるように見受けられる。Appleはその機に乗じて、Microsoftの核心となる部分を徹底攻撃している」。こう話すのは、米ITモバイルコンサルティング会社Sepharim GroupのCEO兼チーフアナリスト、ボブ・イーガン氏だ。

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...