CIOの大手ベンダー離れが深刻に──「大手はイノベーションを生み出せない」新興企業のアイデアに期待

CIO対象の調査において、イノベーションを求めるCIOの姿が浮かび上がった。約半数がITベンダーを変更し、4分の1が中堅・中小のベンダーと提携するとしている。

2014年01月08日 08時00分 公開
[Cliff SaranComputer Weekly]

 2000人の上級IT役員を対象に米Gartnerが実施したCIO調査から、サプライヤーとの関係管理に変化の兆しが読み取れた。

 この調査では、回答者の68%がITプロバイダーの変更を、4分の1が中堅・中小のサプライヤーの採用を予定していた。また、新しいサプライヤーを採用すると回答したのは約半数(46%)で、サプライヤー管理の観点から多様性を持たせようとしていると回答したのは26%である。

Computer Weekly日本語版 2014年1月8日号無料ダウンロード

本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 2014年1月8日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。

なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。


 この調査結果は、IT部門の役割の認識に変化があることを暗示しているのかもしれない。しかし、従来のリスク管理の方法(とサプライヤーの事業実行可能性を検証するためのチェックアンドバランス)は、中堅・中小企業(SMB)にとっては障害になる。

 Computer Weeklyが以前リポート(訳注)したように、英国政府が打ち出した政策にもかかわらず、いまだに入札プロセスは複雑でコストも掛かるようで、中堅・中小のサプライヤーは入札から閉め出されるケースがある。

訳注:本誌「2013年8月21日号:PRISMスキャンダルで加速する脱・米国クラウド」の「英国労働・年金省主導のITプロジェクトでアジャイル開発が失敗した理由」。

 SMBは、専門用語とプロセスを理解し、必要な情報にアクセスするためにCESG(英国通信電子セキュリティグループ)に高い料金を払って認定コンサルタントを雇い、提供するITサービスの検証に必要なITヘルスチェックの実行をCESG認定請負業者に依頼しなければならない。

小規模のITサプライヤーとの提携

 中堅・中小のサプライヤーとの提携は、バルセロナで開催された2013年のガートナーシンポジウムで注目のトピックの1つだった。

続きはComputer Weekly日本語版 2014年1月8日号にて

本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。

Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー

Computer Weekly日本語版 12月18日号:Windows Server 2012 R2徹底レビュー

別冊Computer Weekly 企業向けGoogleサービスのリスクとメリット

Computer Weekly日本語版 12月4日号:iPadに勝利したWindows 8タブレット


ITmedia マーケティング新着記事

news038.jpg

生活者の生成AI利用動向 10代後半はすでに5割近くが経験――リクルート調査
テキスト型生成AIサービスの利用経験者の割合は若い年代ほど高く、特に10代後半はすでに5...

news108.jpg

今度の「TikTok禁止」はこれまでとどう違う?
米国ではまたしてもTikTok禁止措置が議論されている。これまでは結局実現に至らなかった...