モバイル向けメインフレーム!? でまだまだ生きるメインフレーム祝メインフレーム50周年

メインフレームといえばレガシーシステムの象徴だが、先日行われたメインフレーム50周年式典で、IBMはメインフレームの新たな可能性をアピールした。モバイル時代のメインフレームとは?

2014年06月09日 08時00分 公開
[Kayleigh BatemanComputer Weekly]

 メインフレームは衰退の一途をたどっていると業界でささやかれるようになって久しい。にもかかわらず、米ニューヨークで開催されたメインフレームの50周年を祝うイベントで、IBM System zのジェネラルマネジャーを務めるパット・トール氏は「メインフレームは依然として企業の成長を支えており、クラウド、分析、モバイルに向けて移行を続けている」と話した。「ビジネスの中心は今やモバイルデータだ。モバイルトランザクションの数がシステムトランザクションを上回る顧客もいる。メインフレームは新しい時代を迎えた」と同氏は付け加える。

 50年前の課題は、メインフレームの巨大さと、事業所の複数のフロアを占有するようなアーキテクチャを維持できるかどうかだったと同氏は話す。

 「今日の課題は、グローバルコンピューティング、トランザクション、モバイルアプリ、ハイブリッドクラウドコンピューティング、データライフサイクル、予測、現状分析のサポートだ」

記念の年

 同氏はComputer Weeklyのインタビューに答えて、メインフレームは50周年だが、自身もIBMに勤めて30年になると話した。

 「父もIBMに37年間勤務し、メインフレームの初期テクノロジーに携わった。私はメインフレームの将来に携われることにワクワクしている」

 同氏によれば、1964年にメインフレーム向けに作成されたプログラムが、現在のメインフレームでもまだ運用されているという。

モバイル向けにメインフレームを近代化




続きを読むには、[続きを読む]ボタンを押して
会員登録あるいはログインしてください。






Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news214.jpg

トラフィック1300%増、生成AIがEコマースを変える
アドビは、2024年のホリデーシーズンのオンラインショッピングデータを公開した。

news129.jpg

「ドメインリスト貸し」は何がマズい? サイトの評判の不正使用について解説
「サイトの評判の不正使用」について理解し、正しい対策が取れるにしましょう。

news046.jpg

代理店にもAIにも「丸投げ」はダメ 成果報酬型マーケティングを成功させるポイントは?
「成果報酬型マーケティング」を実現する上でインターネット広告業界が直面する課題とは...