VMware環境のHAクラスタ方式の1つである「仮想マシン間HAクラスタ」に着目し、製品選定を行うために必要な知識(動作、メリット/デメリット、製品選定ポイント、推奨する設計・運用)を紹介する。
第1回「仮想化特有の課題がある、VMware環境の“従来型”HAクラスタ」では、VMware環境に物理環境と同様のHAクラスタ製品を用いることで生じる課題について紹介した。第2回、第3回では、それらの課題に対処し解決するための、HAクラスタ製品の選定ポイントを紹介する。
製品を選ぶ際は、いきなり製品比較を始めるのではなく、要件の整理と確認から始まり、方式選定、製品比較、製品選定の順で進めるべきである。
これはHAクラスタ製品に限ったことではなく、どんな製品を選定する場合も同じことがいえる。幾つかのメーカーの製品説明を聞いただけで製品比較を始めてしまうと、方式の異なる製品を比較してしまうことが多い。焦点が曖昧なので、その結果、労力をかけた割には内容の薄い比較となってしまう。まずは要件を整理した上で方式を選定する。そして、その方式を実現する製品について機能比較を行うのが正しいやり方だ。その後、製品ごとの機能やコストを比較し、想定内の予算に収まる製品を選定するという流れである。
VMware環境のHAクラスタは「仮想マシン間HAクラスタ」だけではない。大きく分けて3つの方式がある。
(1)仮想マシン間HAクラスタ
(2)vSphere HA
(3)vSphere HA+アプリ監視
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
AIや機械学習を基盤とするシステムを活用した、高度な研究を支えるインフラ整備が必要となったキャンベラ大学。だが負担が増大していたIT部門は、効率的な対応を行うことが難しかった。こうした中、同大学が採用したアプローチとは?
VMware製品の永続ライセンスが廃止され、新ライセンスモデルが導入されたことで、多くの企業はITインフラ戦略の再検討を迫られている。本資料では、3つの選択肢のメリットとデメリットを整理し、最適な判断を下すための方法を紹介する。
VMwareの体制変更を機に、IT基盤のクラウド移行を検討する組織が増えつつある。そこでMicrosoft AzureとNutanixを活用した柔軟なインフラ基盤の構築方法や、実際の成功事例を解説。VMwareからの移行を検討中の担当者はぜひ確認してほしい。
仮想化環境の移行は、チームがどれだけ高いスキルを有していても困難を伴う。「今の環境と同じ機能を利用できるか」などのチェック事項も多い。そこで、ベンダーロックインを伴わずに、優れた仮想化テクノロジーへ移行する方法を紹介する。
IT環境の多様化・複雑化に、VMware買収の話が加わって、組織のIT担当者の悩みは増える一方だ。このような状況において、管理運用の簡素化とリスクの軽減をどのように実現すればよいだろうか。
「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...