【徹底比較】VMware環境に最適なバックアップ製品の機能を大解剖仮想環境のバックアップ製品 選定ポイント【第4回】

VMwareの仮想環境におけるバックアップ製品選定のポイントとともに、主要なバックアップ製品の機能を比較。CA、EMC、NetApp、Quest、Symantec、日立など主要なベンダー製品の機能比較表付き。

2013年05月23日 08時00分 公開
[木島 亮伊藤忠テクノソリューションズ]

 今回は、これまでに説明したバックアップ製品選定ポイントを用いて、主要なバックアップ製品の機能比較を行う。

  • バックアップデータの種類とバックアップ方法の選定
  • バックアップ運用面での製品選定ポイント
  • VADP(vStorage API for Data Protection)対応バックアップソフトの機能比較
  • ストレージのコピー機能とVMware連携ソフトの機能比較

バックアップデータの種類とバックアップ方法の選定

 バックアップ製品の比較を始める前に、まずはバックアップ方法を検討すべきである。バックアップ方法を決定せずにバックアップ製品を比較すると、バックアップ方法の異なる製品を比較することになり、比較のポイントがぶれてしまう。その結果、要件ではなくコストのみで製品を選定するというケースも出てきてしまう。

 VMware環境に向いているバックアップ製品は大きく分けて2つに分類できる。1つは、バックアップソフト(バックアップアプライアンスを含む)、もう1つはストレージベンダーが提供するストレージのコピー機能とVMwareの仮想マシンスナップショットの連携を自動化するソフト(本記事では「ストレージ・VMware連携ソフト」と呼ぶことにする)である。

 バックアップソフトは、VADPバックアップ、ネットワークバックアップによって、システムデータ(OS)、ファイルデータ、データベース(DB)データを包括的に保護することができる。

 ストレージ・VMware連携ソフトは、主にシステムデータのバックアップ用途に用いられ、バックアップソフトと比較して、高速なバックアップ/リストアが実現できる。ストレージの機種に依存するため、異機種のストレージが混在している環境では、ストレージ機種ごとにバックアップ/リストア操作、スケジュール/世代管理など運用が異なってしまう。

 中大規模の仮想化環境では、システムデータ、ファイルデータ、DBデータのそれぞれを取得するバックアップ方法として、一般的には下記が考えられる。小規模環境では、システムデータ、ファイルデータ、DBデータの全てをバックアップソフトのネットワークバックアップでまかなえるケースもある。

会員登録(無料)が必要です

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news046.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news026.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news130.jpg

Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...