毎日のようにコードが更新されるOffice 365では、ユーザーが新機能を把握し、使いこなすのは困難になっている。この現状は、Office担当ゼネラルマネジャーも把握しているという。
クラウドコンピューティングの普及に伴い、アプリケーションのライセンス体系、開発方式、配布方式などが大きく変わりつつある。米MicrosoftのOffice担当ゼネラルマネジャー、ジュリア・ホワイト氏は先日、そんな変化がユーザーにどう影響を及ぼすかについて語った。
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かつてオンプレミスのMicrosoft Officeが主流だった時代、Microsoftはバージョンアップのたびに新機能を多数追加した。そして、同社の製品はもはやブロートウェア(肥大化したソフトウェア)だと、ユーザーから非難の声が上がるようになった。製品に含まれる機能の20%しか利用しないユーザーも珍しくなく、(バージョンアップで追加された)新機能を使いこなそうとすると、その学習曲線は急こう配になった。
ソフトウェアがサービスとして公開される時代を迎えて、状況はさらに悪化した。Microsoft Officeの開発は継続しており、バージョンの更新ファイルを公開する頻度が高くなったからだ。SaaSプロバイダーとしてのMicrosoftの課題は、価格面の競争力を維持しつつ、製品の価値をアピールすることだ。
SaaSプロバイダーの場合、新機能を適用してくれるユーザーを十分獲得できなければ、結果として価格だけの競争になる。そこでGoogleは、Microsoft Officeユーザーに積極的に狙いを定めて、クラウドベースのコラボレーション、事務処理の生産性向上、電子メールなどを掲げて、エンタープライズ製品の売り込みを仕掛けている。
Microsoft製品からGoogle製品に乗り換えた企業は、機能が豊富すぎるMicrosoft Officeに比べ、Google製品は十分な機能を備えていて、かつ費用を抑えられるという。無料版を提供しているライバルのGoogleと違って、Office 365は全て(有料の)サブスクリプションが必要だ。
セキュリティは現在、競合製品との機能競争の最前線となっている。Microsoft Office 365は欧州連合(EU)によって策定された標準契約条項(EUモデル契約条項)やISO 27000規格などに準拠している。Office 365で操作するデータは暗号化されるので、セキュリティは確保される。
2014年10月にスペインのバルセロナで開催されたMicrosoft主催のカンファレンス「TechEd Europe 2014」で、ジュリア・ホワイト氏は本誌Computer Weeklyのインタビューに応じて、同社がセキュリティと製品の使いやすさとのバランスをどう取っているかについて、次のように語った。
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