VMware Horizon View/VMware View
「VMware Horizon View」(旧称:VMware View)は、「VMware vSphere」用の仮想デスクトップホストプラットフォームである。デスクトップ環境をVMware ESX/ESXiホストの仮想マシンとして実行する。
Horizon ViewとvSphereの連係によって、仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI)の環境を改善し、BYOD(私物端末の業務利用)を支援することを目的としている。
Horizon Viewのバージョン5.2は、SAML(Security Assertion Markup Language)に対応した他、「VMware Blast」(旧称:Project AppBlast)によってHTML5対応ブラウザでの利用も可能になった。タッチスクリーン環境に最適化されたインタフェースも提供する。
SE Sparseディスク形式によってストレージ領域を有効活用し、ハードウェア支援による3Dグラフィックスの高速化をサポートする。「Project AppShift」を実装することで、ジェスチャを用いたユーザーインタフェース(UI)を提供し、タブレット端末でのWindowsとWindowsデスクトップアプリケーションの操作性が向上した。米NVIDIAの仮想グラフィックプラットフォームとコミュニケーションツールの「Microsoft Lync」をサポートする。
VMware Horizon Viewは、デスクトップを仮想化し、場所を問わず多様なデバイスからのアクセスと、デスクトップの集中管理を実現する。全てのデータはサーバ側に集約されるため、高度なセキュリティを維持することができる。iOSやAndroidを搭載した端末に対しては専用のクライアントアプリケーションを提供。Windowsアプリケーションをより利用しやすいようにユニティ機能を提供することで、タッチインタフェースで利用するデバイスに対してユーザーインタフェースの最適化をしている。
また、HTML5対応ブラウザがあれば、HTML5に変換された仮想デスクトップを利用できることも特徴だ。これによって、専用のクライアントアプリケーションをインストールすることなく、仮想デスクトップへの接続が可能となり、外出先など自身の端末がない環境下においてもWebブラウザからセキュアに自身のデスクトップを利用することができる。
Horizon Suiteは、デスクトップの仮想化基盤(VDI)で知られるVMware Horizon View、クライアントPCのOSを階層化しイメージ管理とバックアップを行う「VMware Horizon Mirage」、エンドユーザー向けのポータルを提供し、ユーザーデータやアプリケーションの連携を提供する「VMware Horizon Workspace」の3製品で構成される。
各製品は単体での購入や利用も可能だが、3製品を統合的に利用することでシームレスなIT環境の利用が可能となる。
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