新MacBook Proがビジネス市場でWindows PCと勝負しない理由ビジネス向けではオーバースペック?

法人市場では依然としてWindows PCがMacよりも優勢だ。対して、一般消費者向けの市場ではMacも広く使われている。Appleの戦略とは? Macがどのような市場で強いのかを含めて紹介する。

2016年11月08日 07時00分 公開
[Ramin EdmondTechTarget]
MacBook Proの公式Webページ《クリックで拡大》

 専門家の予想では、Macが法人市場で勢いを増すことは当分なさそうだ。

 Appleが提供している「Mac」のデスクトップやノートブックは、一般消費者や学生の間では人気だ。だが、ビジネスの世界で支配的なのはMicrosoftの「Windows」搭載クライアントPC(Windows PC)だ。2016年10月27日にAppleが発表したノートブック「MacBook Pro」の新モデルは、典型的なAppleユーザーに照準を合わせた新機能や仕様を搭載する。Macが法人市場で後れを取っている背景には、Appleのマーケティング戦略やビジネスアプリケーションの欠如など、さまざまな要因があるが、中でも最大の理由はコストだ。

 企業が多数の従業員に対し、Microsoftのオフィススイート「Microsoft Office」や電子メール、Web閲覧など基本的な業務プロセスをこなすためのクライアントPCを支給したい場合、必要なのはハイエンドなクライアントPCやMacではなく、手頃な価格のWindows PCだ。AppleリセラーであるTSPの創業者でマネージングディレクター兼最高技術責任者(CTO)のマイケル・オー氏はそう指摘する。「数種類のアプリケーションを使っているだけの従業員に必要なのは、安価なWindows PCだ」と同氏は語る。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news132.jpg

ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。

news103.jpg

なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...

news160.jpg

業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...