「次のバスが来るのは何分後」から信じられないほどに進化した交通網のスマート化IoT化が先行する交通網の最新事例

街全域でIoTを活用して住民が快適に過ごすことができるようにする「スマートシティー」構想において、最初に始まるのが交通網のIT化だ。なぜ、交通網を優先するのかその理由を説明する。

2016年12月16日 12時00分 公開
[Brian ZanghiTechTarget]
地域交通網のスマート化に欠かせないのは住民の移動に関するデータを正確に把握することだ

 「さまざまな場所に人々を効率的に移動させたい」という要望に、IoT(モノのインターネット)の機能はまさに適任だ。IoTはスマートシティーの開発に最適なフレームワークとなるだろう。スマート交通機関の構築が、スマートシティー開発の第一歩として着手するケースが多いのはそのためだ。実際、都市に既にある高価な資産(バス、地下鉄車両、駅、停留所など)とセンサーおよびデータ分析を組み合わせるだけで、大きな成果を得る。

 さまざまな都市でIoTを利用して住民や訪問者のモビリティ向上を実現している。その手法は都市自体と同様に多種多様だ。しかし、それぞれの手法は、各都市の施政者がIoTの力を理解し、かつ住民に関するデータを活用することで交通機関の使い勝手を向上している。この記事では、IoTを利用して既存の交通システムを短期間で大幅に改善した幾つかの都市の事例を紹介する。

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