モジュール化と標準化は、どちらも複雑さに対処する手法だといえる。そのことを理解する上での好例が、あらゆるモノ同士がネットワークを介してつながる「モノのインターネット(IoT)」だ。IoTは多様かつ複雑だが、一方でIoTを理解しやすくするモジュール化や標準化が進みつつある。モジュール化や標準化によって、IoTのシステムそのものや、システムを管理するソフトウェアの開発も大幅に容易になる。
IoTは、幾つかの主要コンポーネントから構成される。デバイス側から順に
の4つだ。これらのコンポーネントが相互作用する実際の方法と、それぞれに必要なソフトウェアは、アプリケーションのニーズに大きく左右される。
センサー/アクチュエータとゲートウェイは、データの収集と実際の制御をするポイントになる。最終的には、全てインターネットやクラウドへ接続することになる。システムのエッジにある1台のマシン内に複数のセンサーやアクチュエータを配置し、ネットワーク経由でこれらにアクセスしたり、マシン内部のソフトウェアで制御したりできる。このマシン自体はゲートウェイへ接続する。
インターネット接続型組み込みデバイスが複雑になるのは、不思議なことではない。そのためモジュール化と標準化が欠かせない。
IoTシステムの開発プロセスでは、各作業をモジュールに分けて取り組むことが重要になる。モジュールに分割した開発作業の1つ1つを、プロジェクトに携わるチームや個人に割り当てる。各チームや個人は、自身のチームや共同作業をする他チームのメンバーとコミュニケーションを取り、あらかじめ定義した他のコンポーネントとのインタフェース仕様を考慮しながら、割り当てられたコンポーネントの開発に取り組むことになる。
こうした開発方式は、「プラットフォーム」で進める開発のごく初期の段階に適用することができる。
コネクテッドTV(CTV)広告のパフォーマンスを包括的に計測、Adjustが新サービス「CTV AdVision」を発表
1つの管理画面でCTV広告の全体的なパフォーマンスを把握可能に。
Amazonの「ブランド広告力」が調査で判明、GoogleとFacebookを圧倒する理由は?
大手ECサイトの広告媒体としての価値がますます高まっている。リテールメディアへの広告...
複雑化するマーケティング、CMOがまず着手すべきこととは?
本連載では、これからのデジタルマーケティングで継続的に成果を創出するために必要な新...