「女性セキュリティ担当者」が増えない理由は“白人男性至上主義”にあり?Google“多様性否定”騒動 実は笑えない(1/2 ページ)

新たな調査で、多くの企業が情報セキュリティ分野の人材不足に悩んでいることが分かった。専門家によれば、才能発掘の鍵は、女性や多様な人種の中に眠っているという。

2017年08月30日 05時00分 公開
[Michael HellerTechTarget]

関連キーワード

社員教育 | 人事 | セキュリティ


画像 多様な人材を取り入れる必要性は、IT業界全体の注目を集める

 新たなアンケート調査から、大多数の企業が情報セキュリティ分野でスキルギャップの影響を感じていることが分かった。専門家によれば、未開拓の人材から才能を見いだせる可能性があるという。

 セキュリティカンファレンス「Black Hat USA 2017」の参加者580人を対象としたアンケート調査結果「Portrait of an Imminent Cyberthreat」から、回答者の7割が「サイバー攻撃から自社を防御するのに十分なスキルを備えたスタッフが社内に不足している」と感じていることが明らかになった。半数近くの回答者は「情報セキュリティ部門に女性と人種的マイノリティー(注)が少ない」という懸念を抱いていた。彼らの多くは、そうした現状の背景に、女性や人種的マイノリティーの採用を妨げる体系的な問題があると感じているようだ。

※注:有色人種や先住民を含む、米国で「少数派」とされる人種を指す。

 Black Hatのゼネラルマネジャー、スティーブ・ワイリー氏は「企業のIT部門は、優秀な情報セキュリティ人材を確保するために、できることは全てする必要がある」と話す。

 増大する脅威から自社を守れるだけのスキルを備えた人材の確保には「情報セキュリティ担当者の多様性を高めるしかない」とワイリー氏は説明する。前述の調査に回答した5人に3人は、「女性や人種的マイノリティーに属する人々が、情報セキュリティ分野に進む意欲が起きない社会に問題がある」と考えているという。

北米の情報セキュリティ業界が“白人男性中心”になってしまった理由

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       1|2 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news132.jpg

ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。

news103.jpg

なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...

news160.jpg

業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...