電子カルテで疲弊する医師の燃え尽き症候群をいかに減らすか、医療ITベンダーの挑戦医師の54%が仕事をつらいと感じている

米国の医療業界では、医療の質に関する報告義務、過剰な仕事量、そして「EHR(電子カルテ)疲れ」が、医療従事者の「燃え尽き症候群」の原因になっている、と専門家は考えている。

2018年09月06日 05時00分 公開
[Shaun SutnerTechTarget]

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 米国では電子カルテ(EHR)が、医師の燃え尽き症候群(注1)の大きな原因と見なされている。

※注1 強い使命感や責任感を持って、献身的に業務などに取り組んだ人が、期待した結果が得られなかったことに徒労感や欲求不満を覚え、極度の疲労と感情枯渇の状態に陥ること。

 EHRベンダーathenahealthのCEOジョナサン・ブッシュ氏は、医師の燃え尽き症候群と過労の問題を親身になって考えている。だが、当然かもしれないが、ブッシュ氏はその原因がEHRにあるとは考えていない。

 医師の燃え尽き症候群は、医療現場が大規模な医療ITシステムに丸ごと飲み込まれてしまうことで自律性が損なわれ、医師がフラストレーションを溜め込むことが主な要因だと同氏は考えている。

athenahealthのCEOが問題視する「医師の燃え尽き症候群」

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