グラフィックス処理だけではない GPUのコンピュータにおける役割とは?ビッグデータ処理や機械学習、顔認識アプリケーションにも導入可能

グラフィックスを処理するために開発されたGPUだが、活躍の場はもはやゲーム業界だけではない。本稿ではGPUの能力が仮想化やデータセンターといった分野での利用に適している理由と、使用する際の注意点を解説する。

2019年02月08日 05時00分 公開
[Stephen J. BigelowTechTarget]

関連キーワード

データセンター | インフラ | 機械学習


photo

 グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)は一般的な中央処理装置(CPU)に比べて、複雑な関数や演算をはるかに効率よく実行できる。

 GPUは、データセンターのアプリケーションのパフォーマンスを向上させる可能性がある。こうしたアプリケーションは、並列処理、SQLデータベースの計算、画像認識、機械学習、ビッグデータ分析など、複雑な関数や大規模データセットを必要とするためだ。

 チップ設計者がGPUを開発したのは、ゲーム業界におけるグラフィックスアルゴリズムを処理するためだ。CPUには、2Dのディスプレイで3D画像をレンダリングしたり、特殊効果をレンダリングしたりする能力が備わっていなかった。GPUハードウェアを専用チップとして組み込めば、アプリケーションからグラフィックス処理をオフロードできる。GPUチップは、多くの場合拡張カードに搭載される。GPUはレンダリングを実行し、画像の各フレームを作り出すのに必要な効果を施す。その後、GPUカード上のポートに直接接続されたディスプレイにその画像を送り出す。

なぜゲーム以外の業界がGPU以外に注目しているのか

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news170.jpg

AIの進化が加速する「プラットフォームビジネス」とは?
マーケットプレイス構築を支援するMiraklが日本で初のイベントを開催し、新たな成長戦略...

news029.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2024年12月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news166.png

2024年の消費者購買行動変化 「日本酒」に注目してみると……
2023年と比較して2024年の消費者の購買行動にはどのような変化があったのか。カタリナマ...