AI×フィットネス:Fitbit、Shft、Planet Fitnessの新アプリはここがスゴイ仮想アシスタントやチャットbotを活用

AI技術の導入で続々と新たなサービスが登場するフィットネス業界。パーソナライズしたサービスを提供し、ユーザーの健康管理やトレーニングの効果を高めている。Fitbitから仮想アシスタントに至るまで、その状況を紹介する。

2019年03月23日 05時00分 公開
[Kathleen WalchTechTarget]
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 心拍計やGPS腕時計といった運動用の電子機器が普及するフィットネスやウェルネス業界で、AI(人工知能)技術の活用が広がっている。カロリー量、歩数、食事、ランニングルートなど、ヘルスケア分野のあらゆる要素にAI技術を組み合わせることで、新しいアプリが生まれている。

デジタルパーソナルトレーナー

 フィットネスにおいてこれまで重点が置かれてきたパーソナルトレーニングは、人と人とのコミュニケーションをベースとする極めて実践的なものだった。だがAI技術を手掛ける新興企業がフィットネス市場に参入し、人間のトレーナーに会わなくても容易にトレーニングを実施できる仕組みを実現している。

 ランニングのコーチングアプリを手掛けるShftは、AI技術搭載のバーチャルコーチアプリをリリースした。このアプリは、ユーザーごとのトレーニングの仕方を分析することで、そのユーザーに最適なトレーニングプログラムを提供する。ユーザーはモチベーションを維持し、目標達成を目指すことが可能だ。こうしたアプリは、従来のように人間のトレーナーのスケジュールに合わせる必要がないため、ユーザーは都合のいい時にトレーニングができる。その柔軟にスケジュールを組める点が魅力になっている。

 フィットネスクラブのPlanet Fitnessが開発したアプリは、AI技術を使って個々のユーザーに適したアドバイスをしてくれる。アプリとジムの運動器具を接続でき、ユーザーはジムにあるさまざまな器具や用具の正しい使い方を学べる。それぞれのユーザーに合わせてトレーニングの動機付けをし、カスタマイズした最適なトレーニング手法を提供する。こうした機能のおかげで、ユーザーは目標の高さのためにプレッシャーを感じたり、新しい器具を試して恥ずかしい思いをしたりすることなく、自分のペースでトレーニングができる。正しいトレーニングのフォームや新しいテクニックを知ることもできるし、トレーニング時の安全性が確保されるという利点もある。

 一方、Under ArmourがIBMの「Watson」を使って開発したアプリ「UA Record」は、ユーザーの身体活動レベルや、運動の頻度、栄養の摂取、睡眠時間といった日常生活に関する指標を基に、生活改善のための指導やアドバイスを提供する。このアプリは認識技術を使って個々のユーザー向けにカスタマイズしたトレーニングプログラムを提供する。コンピュータの視覚機能でどのような食事を摂取しているかを継続的に記録する他、ユーザーが住む地域の天気や見晴らしを基に、目標達成に向けた適切なトレーニングを提案する。

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