「さくらの専用サーバ」の実運用から読み取く オンプレミスサーバ運用の極意とはオンプレミスと共に生きる企業のインフラ(2/2 ページ)

2019年04月03日 05時00分 公開
[松田貴志さくらインターネット]
前のページへ 1|2       

電源管理による効率的な収容設計

 次にラックの収容設計について紹介しよう。ラックの収容設計、つまりサーバをラックにどれだけ詰め込むかを検討するとき、さくらインターネットが考慮している要素が幾つかある。ラックには積載できるユニット数や重量に制限があるが、よほど大きくて重い機器でない限り、通常はラックの許容限界に到達することはほとんどない。大体はラックに引き込んだ電源の消費電力が上限となり、これ以上機器を積載できないと判断する場合がほとんどだろう。

 この「ラックの上限を示す値」である電力の指標を、ベンダーが公表する「最大消費電力」で計算していないだろうか。少なくとも筆者の経験上、そうした例が多々あった。ここに意外な落とし穴がある。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページへ 1|2       

ITmedia マーケティング新着記事

news066.jpg

トランプ氏勝利で追い風 ところでTwitter買収時のマスク氏の計画はどこへ?――2025年のSNS大予測(X編)
2024年の米大統領選挙は共和党のドナルド・トランプ氏の勝利に終わった。トランプ氏を支...

news043.jpg

AI導入の効果は効率化だけじゃない もう一つの大事な視点とは?
生成AIの導入で期待できる効果は効率化だけではありません。マーケティング革新を実現す...

news132.jpg

ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。