不正操作、盗み聞き、音声模倣
「音声アシスタント」に盗聴や“声まね詐欺”のリスク 気を付けるべき脅威と対策
音声アシスタントは便利な半面、セキュリティリスクも潜んでいる。導入する際に注意すべきことと、対策を紹介する。
音声アシスタントは比較的新しい技術であり、そのセキュリティへの影響はあまり認識されていない。音声アシスタントは大きな可能性を秘め、エンドユーザーに新たな体験をもたらし得る。ただし意図しない結果をもたらす恐れもある。
音声アシスタントは、会話インタフェースに大きな変化をもたらす。音声アシスタントに音声認識を導入することで、タスクを自動化し、生産性を向上させることが可能になる。
音声認識の精度が、音声アシスタントのセキュリティリスクに関連する。音声認識が不正確だと、誤ったメッセージを送信したり、誤った人物にメッセージやドキュメント、ファイルなどの機密情報を送信したりする場合がある。
盗聴や声紋模倣の可能性も
もっと深刻なのは、企業内外の攻撃者が音声アシスタントを操る恐れがあることだ。攻撃者は従業員のコミュニケーションや会議を盗聴し、従業員の行動を気付かれないように監視できる。厳重に取り扱う必要がある個人的な会話を盗み聞きすることも可能だ。攻撃者が声紋を模倣し、重要な人物を装う恐れもある。それによってIDの盗難、詐欺、脅迫、恐喝などの危険性も生じる。
これらは、音声アシスタントを使うことで発生し得る潜在的なセキュリティの問題の一部にすぎない。こうした潜在的なセキュリティ問題は特に、成熟しておらず、企業環境での実績がない技術の導入で発生する恐れがある。音声アシスタントにまつわるこうした脅威は、現段階では一般的に起こることではないだろう。だが音声アシスタントやそれを利用したサービスを注意深く調査しないと、こうしたシナリオが起こる可能性があるのは確かだ。
市場が成熟するのを待つことも大事
音声アシスタントのセキュリティリスクを最小限に抑えるためには、行き届いた管理体制の下で音声アシスタントを導入する必要がある。潜在的なリスクを熟知した従業員のみを関わらせるべきだ。可能であれば、限られた量の機密情報を扱うシナリオのみに音声アシスタントを導入するとよい。IT部門はすぐに目新しい技術に飛び付くことなく、我慢することも必要になる。一般的に技術のリスクは、技術が改善されるにつれて減少していくためだ。
IT部門は、音声アシスタントの活用に伴うリスクについて、積極的に従業員を教育することが大切だ。攻撃者が音声アシスタントを通じて音声を簡単に監視できることに意識を向け、強力なパスワードを使用し、注意を怠らないようにすることの重要性を教える必要がある。
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