「iOS」を勝手に操作できる複数の脆弱性をGoogleのセキュリティチームが発見「iMessage」でマルウェアを送り込む

Googleのセキュリティチーム「Project Zero」が、「iOS」の6つの脆弱性に関する情報を公開した。その中には、ユーザーの操作なしで攻撃が実行される脆弱性のPoCコードが含まれる。

2019年09月16日 05時00分 公開
[Michael HellerTechTarget]
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 2019年8月、Googleのセキュリティ分析チーム「Project Zero」の研究者が、「iOS」およびスマートウォッチ向けOS「watchOS」の6つの脆弱(ぜいじゃく)性に関する情報を公開した。いずれも攻撃者による遠隔操作に悪用される可能性がある。

 Project Zeroのセキュリティ研究者を務めるナタリー・シルバノビッチ氏とサミュエル・グロース氏は、以下の4つの脆弱性を発見した。これらは、勝手にプログラムを実行する「遠隔コード実行」(RCE:Remote Code Execution)による攻撃を引き起こす恐れがある。

  • CVE-2019-8641
  • CVE-2019-8647
  • CVE-2019-8660
  • CVE-2019-8662

 他方で、以下の2つの脆弱性は、攻撃者が遠隔操作して端末のデータを漏えいさせたり、ファイルを読み取ったりできるようにする恐れがある。

  • CVE-2019-8624
  • CVE-2019-8646

 シルバノビッチ氏は、2019年8月上旬にラスベガスで開催されたセキュリティカンファレンス「Black Hat USA 2019」で、遠隔操作によるiOSへの攻撃に関する自身の発見について紹介した。この6つの脆弱性に関してAppleは、2019年7月公開の「iOS 12.4」と「watchOS 5.3」で修正パッチを提供した。

何に悪用されるのか

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