踊るAI大捜査線 事件はAIが解決する警察によるAI活用の今

多種多様な分析、機械学習、自然言語処理といったAIテクノロジーが警察で使われている。顔認識ツールや自動文字起こしツールがその例だ。どのように使っているのか。

2019年09月26日 05時00分 公開
[Mark LabbeTechTarget]

関連キーワード

データ分析 | 機械学習


画像 《クリックで拡大》

 ロボット警官が登場するのは恐らくまだ先の話だろう。だが、連邦、州、地方の法執行機関は、分析と人工知能(AI)のテクノロジーを日常的に利用し、犯罪防止や犯罪者の追跡、逮捕に役立てている。

 法執行機関では、今のところ、分析と機械学習のモデルを用いて証拠動画の中で容疑者を自動特定するツールや、特定の地域での犯罪の可能性を予測するツールにAIテクノロジーを主に活用している。こうした手法はある程度の成功を収めている。だが、同時に大きな懸念も幾つか引き起こしている。

 米メリーランド州ボルチモアは犯罪発生率が高い都市だ。ボルチモアの法執行機関は多様なAIツールとテクノロジーを利用して犯罪防止に役立てている。2015年から2018年にかけて同市の警察本部長を務めていたケビン・デイビス氏によると、これらのテクノロジーは比較的新しいものだが、有用であることは実証されているという。デイビス氏は現在、米ボストンのセキュリティテクノロジーベンダーArmored Thingsでセキュリティ管理最高責任者を務めている。

 ボルチモアは監視カメラ、有志が設置するカメラ、顔認識、自動車ナンバー自動読取システム、無線LANなどを利用して「以前なら決して集めることができなかったデータを入手している」とデイビス氏は話す。

 デイビス氏によると、これがときに問題を生み出すことがあるという。

ボルチモアで使われているAI

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news214.jpg

トラフィック1300%増、生成AIがEコマースを変える
アドビは、2024年のホリデーシーズンのオンラインショッピングデータを公開した。

news129.jpg

「ドメインリスト貸し」は何がマズい? サイトの評判の不正使用について解説
「サイトの評判の不正使用」について理解し、正しい対策が取れるにしましょう。

news046.jpg

代理店にもAIにも「丸投げ」はダメ 成果報酬型マーケティングを成功させるポイントは?
「成果報酬型マーケティング」を実現する上でインターネット広告業界が直面する課題とは...