コンピュータの命令セットアーキテクチャ(ISA)として「CISC」と「RISC」がある。これらはそれぞれ一長一短がある。エッジで使用するIoTデバイスにはどちらのプロセッサが適しているのだろうか。
コンピューティング(処理)機能がオンプレミスのデータセンターやクラウドからデータの発生元に近いエッジに移動しつつある。エッジで本格的な処理をするとなれば、サーバなどのデバイスの仮想化も検討する必要がある。ただしエッジのデバイスを仮想化するには、固有の難しさがある。
データセンターでは仮想環境の構築のために汎用(はんよう)のハイエンドプロセッサを搭載したサーバを導入しているケースが一般的だ。だがエッジに同様のサーバを設置することはほとんどない。
エッジにはIoT(モノのインターネット)としてネットワークに接続するセンサーや専用デバイスがある。データを収集するこれらのデバイスのデータを収集するサーバには、ネットワークトラフィックが集中する。こうしたエッジの要件を満たすには、Armの設計したアーキテクチャをはじめとする、定評ある「RISC」(Reduced Instruction Set Computing:縮小命令セットコンピュータ)のアーキテクチャに基づくプロセッサが求められる。
RISCプロセッサを搭載したエッジサーバを仮想化するには、採用するハイパーバイザーがRISCのアーキテクチャに基づいたものでなければならない。サーバ仮想化ソフトウェアを提供するVMwareは、エッジコンピューティングの初期段階におけるこうしたニーズに対し、ハイパーバイザー「VMware ESXi」をArmアーキテクチャのプロセッサで動作できるようにし、そのためのデモ環境を構築している。
命令を単純化することを志向したRISCプロセッサは、本来は仮想化には適していない。だがエッジ環境を仮想化するためには、現実的にはRISCプロセッサ環境を仮想化できなければならない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...