「説明可能なAI」の実現に向けて企業ができること追加すべき機能は何か

説明可能なAIシステムを求める声が高まるにつれ、IBMやDarwinAIをはじめとするベンダーは、ビジネスユーザーがAIシステムの仕組みを理解するのに役立つ新機能を導入している。

2019年12月19日 05時00分 公開
[Mark LabbeTechTarget]

関連キーワード

ITガバナンス | 機械学習


 深層学習をはじめとする機械学習システムが進化し、複雑な意思決定プロセスを支援できるようになっている。一方でシステムの精度が向上するにつれ、システムを理解するのが難しくなるという問題が生まれている。

 優れたシステムは企業の役に立つが、同時に悩みの種にもなりかねない。高度なAI(人工知能)システムは現実に利用できる洞察を提供できる。だが、その洞察を得るに至った過程を詳しく説明することは難しい。こうした状況から、ビジネス部門のリーダーはAIシステムが提示する推奨事項に難色を示すことがある。

 洞察は利益創出の役に立つ可能性があるが、システムの仕組みを理解していなければ、企業を間違った方向に導きかねない。とはいえ企業経営陣がシステムの仕組みを理解するのは困難だ。場合によっては不可能なこともある。

 企業は説明可能なAIシステムを求めている。こうした状況を受けて、AIシステムベンダー各社は製品を使いやすく理解しやすいものに変えるために取り組んでいる。

 ここ数年、H2O.ai、IBM、DarwinAIなど一部のベンダーは、説明を可能にする機能を自社製品に搭載するか、拡張機能として提供するようになっている。

説明可能なAIが現実に

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news026.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news130.jpg

Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...

news040.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。