テレワーク導入とともにクラウドサービスの利用が増えると、企業にとってセキュリティの「衛生管理」の重要性が増す。問題は従業員にその重要性をどう納得させるかだ。
個人が手を洗ったり、歯を磨いたりして健康維持を目指すのと同じで、企業にとってセキュリティの「衛生管理」の徹底は重要だ。具体的にどうすればいいのか。一般的なセキュリティ対策をまとめた前編「ウイルス感染に効く『セキュリティ衛生管理』のチェックリスト」に続き、後編となる本稿はクラウドサービス利用時の注意点を取り上げる。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)によってテレワークが普及し、その一環としてクラウドサービスの利用も広がった。クラウドサービスは接続のしやすさや拡張性といった点で優れているが、セキュリティに関してはさまざまなリスクをもたらす。
クラウドサービスを利用する際、企業はセキュリティ衛生管理をどう実施すればいいのか。幾つかのヒントを紹介する。
セキュリティ衛生管理は手洗いや歯磨きと同じように、最初は面倒と感じられ従業員が嫌がる可能性がある。そのため、ゲーム感覚で楽しめる研修を実施したり、セキュリティの“優等生”にインセンティブを支払ったり、さまざまな工夫を凝らしてセキュリティ衛生管理の習慣を従業員に身に付けさせるためのサポートが重要だ。
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