ログはシステムトラブルへの対処をスムーズにするための有力な手段だ。ただしログを収集することを目的化してはいけいない。クラウドサービスのユーザー企業がログ管理に取り組む際のベストプラクティスを示す。
ログ管理が複雑になると、システムの問題の診断やシステム構成の検討、システム監視などの用途にログを利用するのが難しくなる。前編「クラウドログ管理の前に『なぜログを管理するのか』を熟考すべし」に続き、クラウドサービスのユーザー企業向けに、ログ管理のベストプラクティスを説明する。中編は5つのベストプラクティスのうち、3つ目と4つ目を示す。
多過ぎるログは、ログ管理ツールの実行に悪影響を及ぼし、データ保管コストを上げ、有益な情報を識別するのを難しくする恐れがある。ログ収集そのものを目的として、ログ収集をしてはいけない。ログ収集をする理由や用途を考える必要がある。
一元管理の対象となるログの種類を決定した後も、IT担当者は少なくとも1年に2回はログ収集のプロセスを見直し、使用された形跡のない収集ログを見極める必要がある。セキュリティとコンプライアンスポリシーに違反する可能性が高いことから、個人を特定できる情報を含むログを収集しないようにする。
ログのテキスト分析と視覚化を可能にしておくことが重要だ。収集するログを厳選したとしても、そのログを整理していなければ、IT担当者は有益な知見を得にくくなる恐れがある。そのためログ管理ツールを評価するときは、ログの視覚化機能を重視する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...