ログはシステムトラブルへの対処をスムーズにするための有力な手段だ。ただしログを収集することを目的化してはいけいない。クラウドサービスのユーザー企業がログ管理に取り組む際のベストプラクティスを示す。
ログ管理が複雑になると、システムの問題の診断やシステム構成の検討、システム監視などの用途にログを利用するのが難しくなる。前編「クラウドログ管理の前に『なぜログを管理するのか』を熟考すべし」に続き、クラウドサービスのユーザー企業向けに、ログ管理のベストプラクティスを説明する。中編は5つのベストプラクティスのうち、3つ目と4つ目を示す。
多過ぎるログは、ログ管理ツールの実行に悪影響を及ぼし、データ保管コストを上げ、有益な情報を識別するのを難しくする恐れがある。ログ収集そのものを目的として、ログ収集をしてはいけない。ログ収集をする理由や用途を考える必要がある。
一元管理の対象となるログの種類を決定した後も、IT担当者は少なくとも1年に2回はログ収集のプロセスを見直し、使用された形跡のない収集ログを見極める必要がある。セキュリティとコンプライアンスポリシーに違反する可能性が高いことから、個人を特定できる情報を含むログを収集しないようにする。
ログのテキスト分析と視覚化を可能にしておくことが重要だ。収集するログを厳選したとしても、そのログを整理していなければ、IT担当者は有益な知見を得にくくなる恐れがある。そのためログ管理ツールを評価するときは、ログの視覚化機能を重視する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
生成AIを業務で使わないマーケターはもはや3割以下 御社はどうする?
HubSpot Japanが日本で実施した調査によると、日本のマーケターの8割以上が従来のマーケ...
新富裕層の攻略法 「インカムリッチ」の財布のひもを緩めるマーケティングとは?
パワーカップルの出現などでこれまでとは異なる富裕層が生まれつつあります。今回の無料e...
ブラックフライデーのオンラインショッピング 日本で売り上げが大幅に増加した製品カテゴリーは?
Criteoは、日本国内のブラックフライデーのオンラインショッピングに関する分析結果を発...