ログ管理を「ログ収集」と混同していないか? クラウドログ管理の勘所クラウドユーザーのための「ログ管理」5大ベストプラクティス【中編】

ログはシステムトラブルへの対処をスムーズにするための有力な手段だ。ただしログを収集することを目的化してはいけいない。クラウドサービスのユーザー企業がログ管理に取り組む際のベストプラクティスを示す。

2022年04月18日 08時15分 公開
[Tom NolleTechTarget]

 ログ管理が複雑になると、システムの問題の診断やシステム構成の検討、システム監視などの用途にログを利用するのが難しくなる。前編「クラウドログ管理の前に『なぜログを管理するのか』を熟考すべし」に続き、クラウドサービスのユーザー企業向けに、ログ管理のベストプラクティスを説明する。中編は5つのベストプラクティスのうち、3つ目と4つ目を示す。

3.ログの収集そのものを目的化しない

 多過ぎるログは、ログ管理ツールの実行に悪影響を及ぼし、データ保管コストを上げ、有益な情報を識別するのを難しくする恐れがある。ログ収集そのものを目的として、ログ収集をしてはいけない。ログ収集をする理由や用途を考える必要がある。

 一元管理の対象となるログの種類を決定した後も、IT担当者は少なくとも1年に2回はログ収集のプロセスを見直し、使用された形跡のない収集ログを見極める必要がある。セキュリティとコンプライアンスポリシーに違反する可能性が高いことから、個人を特定できる情報を含むログを収集しないようにする。

4.ログを視覚化する

 ログのテキスト分析と視覚化を可能にしておくことが重要だ。収集するログを厳選したとしても、そのログを整理していなければ、IT担当者は有益な知見を得にくくなる恐れがある。そのためログ管理ツールを評価するときは、ログの視覚化機能を重視する。

TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス

米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...