ログはシステムトラブルへの対処をスムーズにするための有力な手段だ。ただしログを収集することを目的化してはいけいない。クラウドサービスのユーザー企業がログ管理に取り組む際のベストプラクティスを示す。
ログ管理が複雑になると、システムの問題の診断やシステム構成の検討、システム監視などの用途にログを利用するのが難しくなる。前編「クラウドログ管理の前に『なぜログを管理するのか』を熟考すべし」に続き、クラウドサービスのユーザー企業向けに、ログ管理のベストプラクティスを説明する。中編は5つのベストプラクティスのうち、3つ目と4つ目を示す。
多過ぎるログは、ログ管理ツールの実行に悪影響を及ぼし、データ保管コストを上げ、有益な情報を識別するのを難しくする恐れがある。ログ収集そのものを目的として、ログ収集をしてはいけない。ログ収集をする理由や用途を考える必要がある。
一元管理の対象となるログの種類を決定した後も、IT担当者は少なくとも1年に2回はログ収集のプロセスを見直し、使用された形跡のない収集ログを見極める必要がある。セキュリティとコンプライアンスポリシーに違反する可能性が高いことから、個人を特定できる情報を含むログを収集しないようにする。
ログのテキスト分析と視覚化を可能にしておくことが重要だ。収集するログを厳選したとしても、そのログを整理していなければ、IT担当者は有益な知見を得にくくなる恐れがある。そのためログ管理ツールを評価するときは、ログの視覚化機能を重視する。
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