IT担当者はログを一元管理することで、システム監視を強化し、トラブルシューティングの速度を向上できる可能性がある。クラウドサービスのユーザー企業がログ管理を成功させるためのベストプラクティスを紹介する。
企業はクラウドサービスをはじめ、さまざまなシステムを利用している。複数の拠点に分散されたそれぞれのシステムからログを収集して分析するログ管理作業は、IT担当者の仕事を複雑にする。
ログを保管するデータベースやストレージの形式はさまざまで、それぞれアクセスの方法が異なる。そうした複雑さが原因となり、システムに生じた問題の診断やシステム構成の検討などの用途に、効果的にログを利用するのが難しくなっている。
クラウドサービスで稼働させているアプリケーションの構成要素や依存関係を可視化するためには、ログを一元管理することが必要だ。本連載は、クラウドサービスのユーザー企業がログ管理に取り組む際のベストプラクティスを5つ説明する。前編はそのうち1つ目と2つ目を紹介しよう。
IT担当者はまず、クラウドサービスのログ管理の要件を検討する。ログ管理を実行し、ダッシュボードでログを確認できるようにするには、クラウドサービスの利用形態を考慮する必要がある。主な利用形態は以下の通りだ。
次にログの使用方法を検討する。ログをリアルタイムに収集、確認する必要があるかどうかも考える。リアルタイムのログ収集は、ログ管理のコストと複雑さを高める。ただしシステムに問題が発生したときにログを使って問題を診断したい場合には、リアルタイムのログ収集は不可欠だ。
アプリケーションのログとインフラのログを分けて保管する。アプリケーションは一般的に、アプリケーション固有の状態をログとして出力する。ログ管理の目標は、全てのログを同じツールで可視化できるようにすることにある。ただしアプリケーションとインフラのログは混在させないようにする。効果的なアプリケーションパフォーマンス管理(APM)を実践するには、アプリケーションとインフラの問題を切り分ける必要がある。
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