IT監査を監査人として多数実施している筆者の経験から、IT監査に資するログ管理の在り方を解説する。第1回はIT監査の目的と監査基準に触れる。
読者の皆さまは、システム監査やセキュリティ監査といったIT監査を受けたことがあるだろうか。IT監査に必要な情報セキュリティやサイバーセキュリティに関する統制として、監査担当者がIT担当者に対して、システムのログ取得と管理を指示することは少なくないだろう。
一般的に、ログは取得対象が多くデータ量も膨大になることから、管理が難しい。業務上の必要性やリスク、システムの制約を基に、各企業でログの取得範囲を規定しているのが実態だ。
IT監査の側面では、「監査の目的」と「想定するリスク」に応じたログ管理をしているかどうかという視点で、監査を実施している。ログを管理する企業にとって、監査の視点を理解しておくことは、リスクに応じた効率的なログ管理の実現につながる利点がある。
当連載では監査人としてIT監査を多数実施している筆者の経験から、「IT監査に資するログ管理」に必要な要素を解説する。製品選定時の参考になれば幸いだ。第1回はIT監査の目的と監査基準に触れる。なお本文中の意見に関わる部分は、私見であることを申し添える。
IT監査はおおむね3種類(表1)に分類できる。それぞれ目的が異なり、目的に応じた監査基準が存在する。
フォルクスワーゲンがGoogleとタッグ 生成AI「Gemini」搭載で、何ができる?
Volkswagen of AmericaはGoogleと提携し、Googleの生成AI機能を専用アプリ「myVW」に導入...
JAROに寄せられた「広告への苦情」は50年分でどれくらい? 業種別、媒体別の傾向は?
設立50周年を迎えた日本広告審査機構(JARO)が、これまでに寄せられた苦情を取りまとめ...
データサイエンティストの認知率は米国6割、インド8割 さて、日本は?
データサイエンティスト協会は、日本と米国、インド、ドイツの4カ国で、データサイエンテ...