ランサムウェア攻撃を受けて身代金要求に応じた企業の約8割は、攻撃を再度受けていることがCybereasonの調査で分かった。身代金を支払うことのデメリットはこれだけではない。
セキュリティベンダーのCybereasonは2022年6月、ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)攻撃を受けて身代金を支払った企業のほとんどが、再度ランサムウェア攻撃の標的になったという調査結果を発表した。政府機関やセキュリティ専門家は繰り返しの身代金要求を防ぐために、ランサムウェア攻撃を受けても身代金を支払わないよう警告している。
調査レポート「Ransomware: The True Cost to Business 2022」は、企業のセキュリティ担当者約1400人の回答を分析。それによると、ランサムウェア攻撃を受けて身代金を支払った企業のうち、約80%はその後に1回以上のランサムウェア攻撃を受けていた。1回目のランサムウェア攻撃で身代金を支払った企業のうち、2回目も身代金要求に応じた企業は44%。身代金要求に3回以上応じた企業は9%だった。
身代金を支払い、再びランサムウェア攻撃を受けた企業の68%は、1回目から1カ月以内に2回目のランサムウェア攻撃を受けた。そのことから攻撃者は、システム回復が完了しておらず混乱が続いているタイミングで、2回目のランサムウェア攻撃を仕掛ける傾向があるとCybereasonは分析する。これらの企業では、1回目よりも2回目のランサムウェア攻撃の方が、身代金が高額になったという。
第2回は、ランサムウェア攻撃とバックアップの関係を考える。
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