“男性社会”であり続けたIT業界は、コンピュータサイエンスを学ぶ女子学生の増加に期待を寄せているという。その背景には何があるのか。
IT業界で働く女性の数は多くなく、その状況はしばらく変わっていない。大学などの高等教育機関で、コンピュータサイエンスを専攻する学生数も同様だ。英国コンピュータ協会(BCS)によると、2022年度にコンピュータサイエンスの学位を取得する男子学生は2万7235人である一方で、女子学生は6450人にとどまっている。
「コンピューティング学位課程の志望者増加は、特に人工知能(AI)技術といった分野の将来的な成功のために重要だ」と、BCSの教育、公共利益担当マネージングディレクターを務めるジュリア・アダムソン氏は言う。「英国はサイバーセキュリティ、データサイエンス、AIといった分野で“世界クラス”の人材を確保するために、才能ある倫理的なプロフェッショナルを緊急で必要としている」(同氏)
英国の企業は、経験豊富なIT人材を探そうとしている。ただし、こうしたIT人材は一握りだ。「もっと多くの若者、特に若い女性にIT業界に関心を持ってもらえば、問題を解決する一助になり得る」との声がある。
IT業界における男性の割合は、依然として「あまりに大きい」とアダムソン氏は指摘する。同氏は英国のIT業界に占める女性の割合を高める必要があると考える。「チームに多様なメンバーがいれば、そのチームのメンバーは社会のニーズにかなう包括的な解決策を設計、具現化する能力を高めやすくなる」と同氏は主張する
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