学校IT化だけではだめ? “受け身型生徒”をやる気にするには登壇者が質問者、「反転セミナー」リポート【前編】

2014年2月、新しい時代の教育を考えるための参加型イベント「反転セミナー」が開催された。教員と企業人の垣根を越えた知見の共有を目的とした同イベント。その第1部の模様をリポートする。

2014年04月09日 08時00分 公開
[神谷加代]

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 デジタルハリウッド大学大学院の佐藤昌宏研究室(Effective Learning Lab: ELラボ)と、iOSコンソーシアム文教担当の野本竜哉氏が2014年2月に共催した「第1回反転セミナー プレゼンターは相談者」。登壇者が教育ITにまつわる相談・質問を会場に投げ掛け、それに対してゲストの教員や会場の参加者が互いに知見を寄せ合うという、一風変わったイベントだ。

 ゲストとして、教育現場のIT活用で先進的な取り組みを進める広尾学園中学校・高等学校の金子 暁教諭、千葉県立袖ヶ浦高等学校 情報コミュニケーション科の永野 直教諭、アオイゼミ代表取締役の石井貴基氏を招き、主催者側であるデジタルハリウッド大学大学院の佐藤昌宏教授も議論に参加。それぞれの経験に基づいた有意義なアドバイスを披露した。

 司会を務めたのは、佐賀市立大和中学校の中村純一教諭と、クレオテック学びデザイン室の和田理恵氏。デジタル・ナレッジが提供する学校向け無料コミュニケーションツール「Clica」(クリカ)を用いて、参加者からの意見を逐次反映する形でイベントを進めた。前編では、イベント第1部の内容を紹介していく。第1部では、Clicaに投稿された質問から、会場の参加者や事務局が選んだ3つを取り上げ、ゲストと参加者を交えて議論を進めた。

質問1:生徒のやる気を引き出すには?

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