Appleが“安全なデバイス”にいよいよ本気? 新機能で変わる点はAppleデバイスは「安全」になるのか【後編】

Appleは2022年頃からセキュリティの強化に本腰を入れ始めた。2023年は3つの新しいセキュリティ機能を投入する。攻撃者に対抗するAppleの本気度とは。

2023年03月01日 08時15分 公開
[Alex ScroxtonTechTarget]

関連キーワード

Apple | サイバー攻撃 | セキュリティ


 Appleは2023年中に、3つの新しいセキュリティ機能を提供開始し、同社製デバイスの防御力の強化を図る。本稿は3つの新機能のうち、2つ目と3つ目を取り上げる。

データ流出を減らす――本気になったApple流の防御方法

 「iMessage Contact Key Verification」は、自分が意図している相手にメッセージを送っていることを確認できる機能だ。同じ機能を利用している人との会話が盗聴された場合、アラートを発する機能を持つ。ユーザーはビデオ通話アプリケーション「FaceTime」を使い、認証コード(電話番号やメールアドレスで本人認証するためのコード)を確認できるようになるという。

 「Advanced Data Protection for iCloud」は、写真やメモ、バックアップ用データなど、Appleのクラウドストレージ「iCloud」にあるさまざまなデータを暗号化することが可能だ。既存機能が暗号化の対象とするデータのカテゴリー数は14個だが、Advanced Data Protection for iCloudの投入によってそのカテゴリー数は23個に増える。これにより、iCloudが侵害された場合のデータ流出のリスクが低減する。

 新しいセキュリティ機能の提供は、Appleが同社製デバイスの防御力を高めようとする取り組みの一環だ。2022年に同社は、デバイスが攻撃を受けた場合、利用できる機能を制限することで保護する「ロックダウンモード」の提供を開始した。

Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術

米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news132.jpg

ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。

news103.jpg

なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...

news160.jpg

業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...