「Windowsを使う不安」から逃れるために“最初”にやるべきことは?「Windows」セキュリティ向上のこつ【後編】

「Windows」の安全な利用を実現するには、どうすればいいのか。Windowsのセキュリティに関する書籍を書いた専門家に、具体的な対策を聞いた。

2023年03月02日 08時15分 公開
[Kyle JohnsonTechTarget]

関連キーワード

Windows | サイバー攻撃 | セキュリティ


 MicrosoftのOS「Windows」のセキュリティ向上のためのヒントをまとめた書籍『Mastering Windows Security and Hardening - Second Edition』(Packt Publishing)を2022年に出版した、セキュリティ専門家のマーク・ダンカーリー氏とマット・トゥンバレロ氏。Windowsのセキュリティを向上させる具体策として、両氏が考えていることとは何なのか。

「Windowsを使う不安」はこうしてなくす 専門家が教える対策とは

―― 企業がWindowsのセキュリティ向上を図るためには、具体的に何をすればよいのでしょうか。

トゥンバレロ氏 まずID・アクセス管理ツール群「Active Directory」(AD)のクラウドサービス版「Azure Active Directory」(Azure AD)を採用し、全従業員のIDをしっかり管理することです。企業はAzure ADを使えば、条件付きアクセスポリシーを設定できる他、統合エンドポイント管理(UEM)ツール「Microsoft Intune」を使用してデバイスのコンプライアンス(法令順守)チェックができます。

 Azure ADの利用を踏まえ、企業が確認しなければならないのは、

  • ハードウェアのセキュアブート(PC起動時のセキュリティを確保する機能)が有効になっているかどうか
  • デバイスが暗号化されているかどうか
  • マルウェア対策が有効になっているかどうか

といったことです。他にもエンドポイントを監視する「EDR」(Endpoint Detection and Response)や多要素認証(MFA)のツールの導入も重要だと考えています。

―― 企業の間で「シャドーIT」(IT部門が関与しないIT活用)への対処が課題になっています。そのセキュリティ対策としては何ができるのでしょうか。

ダンカーリー氏 シャドーITは非常に対策が難しいでしょう。シャドーITを撲滅する方法の一つは、職場で密な人間関係を築くことです。上司は、部下がどのようなITを使っているかを把握しやすい環境をつくる必要があります。技術的な観点からは、全ての業務アプリケーションに対してシングルサインオン(SSO)を実施して、可視性を高めることが重要です。「CASB」(クラウドアクセスセキュリティブローカー)を使用し、クラウドサービスの利用を監視することも有効だと考えられます。

トゥンバレロ氏 CASBは、利用するクラウドサービスが多いほど効果を発揮するので、クラウドサービスの利用に注力している企業に向いています。他にも企業は業務で使っているデータをきめ細かく分類し、どのように利用されているかを可視化することで、シャドーITを把握しやすくなります。

TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス

米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news050.jpg

ウェルビーイング調査 今後最も力を入れたい分野は「身体」、優先度が低いのは?
ASAKO サステナラボは、独自の「60のウェルビーイング指標」により生活者の充足度を数値...

news068.png

10代の7割超がショート動画を「ほぼ毎日見ている」――LINEリサーチ調査
LINEリサーチは全国の男女を対象に、ショート動画に関する調査を実施しました。

news158.png

自社の変化に対して行動する従業員はわずか2割 なぜそうなる?――電通調査
自社の変化に対する従業員の意識について確認するための調査結果です。