「リモートデスクトップ」でマイクがうまく動作しないのは、リモートデスクトップを取り巻くさまざまな設定が原因となっている可能性がある。主な原因を整理しよう。
手元のPC(ローカルPC)に接続したマイクなどのデバイスは、「リモートデスクトップ」の接続中にも利用できる。MicrosoftのクライアントOS「Windows」が備えるリモートデスクトップは、ローカルPCで別のPCやサーバのデスクトップを操作する機能だ。
何らかの問題が発生して、リモートデスクトップの接続中にマイクがうまく利用できなくことがある。その原因はさまざまだ。
Windowsのサービス(バックグラウンドプログラム)の設定が、マイクの機能に影響を与えることがある。リモートデスクトップのサウンドアイコンに赤いバツ印が表示されている場合、音声制御を担うサービス「Windows Audio」が起動していない可能性がある。このときマイクの機能は無効になる。
Citrix SystemsやVMware、Parallelsなどのサードパーティー製仮想化製品を使用している場合、管理者用の設定機能で、リモートデスクトップの詳細な設定ができる。これらの設定はマイクの機能だけではなく、USBやBluetoothなどの接続機能も停止または変更する場合があるので、注意が必要だ。
リモートデスクトップの利用中に期待通りに音声が鳴らなくなった場合に、エンドユーザーは「マイクの問題だ」と推測しがちだ。実際はオーディオの設定に問題がある可能性がある。
マイクの設定に関係するリモートデスクトップの設定機能やプログラムは複数あり、管理者はそれぞれの場所を確認する必要がある。周辺機器の設定を効率化するためには、エンドユーザーやデバイスごとの設定を一元管理する「グループポリシー」のみを使用する方法が最適だ。
第5回は、リモートデスクトップを利用中のエンドユーザーから「マイクが使えない」と苦情が来たときのトラブルシューティングを説明する。
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