Metaの新SNS「Threads」を巻き込む“偽ドメイン”のわなXの競合サービス「Threads」に潜むリスク【前編】

2023年7月にMeta Platformsが提供を開始したSNS「Threads」に関連するセキュリティリスクが浮上している。ユーザーはThreadsを利用する際、何に注意しなければならないのか。

2023年10月19日 07時00分 公開
[Alex ScroxtonTechTarget]

 Meta Platforms(旧Facebook)は2023年7月、「X」(旧Twitter)の対抗馬としてテキストベースのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「Threads」の提供を開始した。セキュリティベンダーVeriti Securityによれば、Threadsを悪用したフィッシング攻撃やマルウェア配布が始まっている。何に注意が必要なのか。

Threadsの偽ドメインをクリックすると……

 Threadsに見せかけたさまざまな不正ドメインが出ている。Veriti Securityによると、要警戒の不正ドメインは以下の通りだ。

  • threads.ovh
  • threadsfollower.org
  • metathreads.social
  • threadsapp.shop
  • threadsinstagram.app
  • threadsappz.com

 Veriti Securityのマーケティング担当バイスプレジデントを務めるヤィール・ハーリング氏は、「不正ドメインにアクセスすると、マルウェアに感染したり、悪意のあるアプリケーションをダウンロードしたりする可能性がある」と指摘する。

 例えばthreadsappz.comは、Googleの公式ストア「Google Play」からGoogleのOS「Android」版ThreadsのアプリケーションをダウンロードするためのURLに類似している。しかし実際には、Googleのオンラインストレージサービス「Googleドライブ」にリダイレクトし、APK(Android Application Package)ファイルをダウンロードできるようにするという。同社によると、ダウンロード可能なAPKファイルにはマルウェアが含まれている可能性がある。


 後編は、Threadsに関連する攻撃への対処法を紹介する。

Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術

米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news061.png

高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...

news047.png

【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...