「生成AI」活用成功の7つの視点【中編】
なぜ「生成AI」を使う? 「仕事が楽になるだけ」では成功にならない
生成AIをビジネスで活用する動きが今後さらに広がると考えられる。企業は生成AI活用に当たり、生成AIを導入することで得られる成果を見極めることが重要だ。考えるべきポイントを2つ解説する。
テキストや画像などを生成するAI(人工知能)技術「生成AI」(ジェネレーティブAI)をビジネスに活用する動きが盛んだ。生成AIの活用を検討する企業には、導入時だけでなく、導入によって得られる成果の見極めや組織体制の見直しなど、導入した“後”を見据えたアプローチが求められる。生成AIを活用してビジネスの成果を出したい企業が押さえるべきポイント7つのうち、2つを紹介する。
3.生成AIの導入成果を見極める
併せて読みたいお薦め記事
連載:「生成AI」活用成功の7つの視点
生成AIの動向
企業向けSaaS(Software as a Service)型AIベンダーSymphonyAIのCIO(最高情報責任者)ビル・ブラッグ氏は、「生成AIを導入しても、成果を出せなければただの技術的負債(先送り作業)になってしまう」と強調する。
例えば、企業がカスタマーサポートに生成AIを導入して人間の業務を減らせば、一見生成AI導入は成功したように見えるだろう。しかしブラッグ氏の主張によると、カスタマーサポート担当者の数を大幅に削減する段階まで進まなければ成功とは言えないという。「明確な削減効果を出さなければ業務最適化とは言えず、技術的負債を増やしたのと同じことだ」(同氏)。
4.従業員の新しい役割を考える
生成AIが雇用市場を根本的に変え、雇用喪失を引き起こすのではないかという懸念が広がっている。Webメディア「Rest of World」は、2023年4月に中国のゲーム業界に関する記事を掲載した。この記事は、企業が生成AIを活用することで、実際にグラフィックデザイナーの雇用が減少している問題を取り上げた。
一方で楽観的な見方もある。「生成AIの登場でカスタマーサポートといった特定業務はなくなる可能性があるが、同時に新しい業務も生まれる」とブラッグ氏は話す。例えば、生成AIを監督して顧客体験改善を担う人材が今後必要になると見込まれている。カスタマーサポートの従業員は、これからは顧客応対の代わりに、蓄積したデータの管理や技術的改善を担うようになる。ブラッグ氏はこの変化を「作業者からAIトレーナーへの移行」と表現する。
後編は、企業が生成AIを使いこなすために必要な視点を解説する。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社うるる] 「入札市場」攻略ガイド:効率的に落札するためのポイントを徹底解説 -
製品資料
[株式会社うるる] 入札情報に特化した「販路拡大」「効率化」のためのサポートツールとは? -
市場調査・トレンド
[株式会社うるる] 公共入札に成功する企業と失敗する企業の「5つの違い」 -
製品資料
[日本ビジネスシステムズ株式会社] 専門家が教える、Microsoft 365の「テナント統合/分離」を成功に導く秘訣 -
製品資料
[rakumo株式会社] Microsoft 365での情報埋没を防ぐ、社内ナレッジを資産化する情報ポータル活用
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
2
「Microsoft 365」が乗っ取られる MFAを破る“本物の画面”の恐怖
-
3
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
4
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
5
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
6
「テザリング依存」に潜む落とし穴 “遅いVPN”を解消するネット構築術
-
7
Claude利用8割のGMO、AI人材の評価軸が「トークン管理」に変わった
-
8
「IT運用・情報システム業務」に関するアンケート
-
9
被害額は過去最高額 それでも「サイバー犯罪者が捕まらない」3つの理由
-
10
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
7
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
-
10
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー