攻撃の手口が巧妙化する中、守る側も賢く対策を講じなければならない。その手法として「脅威インテリジェンス」と「脅威ハンティング」がある。どのようなものなのか。
人工知能(AI)技術の普及を背景にして、セキュリティ業界で最近注目されているのが「脅威インテリジェンス」と「脅威ハンティング」だ。この2つを活用することで、手口が巧妙化する攻撃にどう対抗できるのか。脅威インテリジェンスと脅威ハンティングとは何かを解説しつつ、防御力を高める上での可能性を探る。
脅威インテリジェンスとは、さまざまな情報源から脅威関連の情報を収集して分析する手法だ。情報の収集や分析にはAI技術を取り入れ、脅威の特定から対処までの流れを自動化する。脅威インテリジェンスを使うことで、既知の脅威だけではなく、未知の脅威も把握して対策を講じることが可能になる。セキュリティベンダーは近年、脅威インテリジェンスをセキュリティ製品に組み込むようになった。
脅威インテリジェンスは複数の役割を持つ。以下に主なものをまとめた。
脅威ハンティングとは、狩りのように、脅威を能動的に見つけ出すことを指す。アラートを受けて対策を講じる従来のアプローチは、どちらかというと受動的だ。プロアクティブに脅威を探すことによってまだ公表されていない脆弱性などを特定し、いち早く対策を打てる。
後編は、脅威インテリジェンスと脅威ハンティングを組み合わせて実行するメリットを紹介する。
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