2017年02月06日 09時00分 UPDATE
特集/連載

ライフサイエンス企業のCIOが描く成長戦略【第3回】製薬企業にもビッグデータの波、「リアルワールドデータ」活用に必要な技術とは (1/2)

製薬企業を中心として、「リアルワールドデータ」(RWD)の活用に注目が集まっている。該当するのはどのようなデータなのか。RWDをはじめとするビッグデータを活用するために必要な技術とは何だろうか。

[西 裕志,アイ・エム・エス・ジャパン]

連載について

本連載では「ライフサイエンス企業におけるITの現状と課題」をテーマに、ライフサイエンス企業の中でも特に製薬業界でのIT事情を紹介する。「制約された環境下におけるプロモーション」「情報プラットフォーム」「CIO(最高情報責任者)やIT部門の役割と展望」といった切り口で解説する。


図1 図1 ライフサイエンス企業が活用する、主なリアルワールドデータ《クリックで拡大》

 ここ数年、製薬企業を中心に、「リアルワールドデータ」(RWD)の活用が急激に進んでいる。RWDは、臨床現場で得られる匿名化された患者単位のデータのことだ。調剤レセプト、医科レセプトや電子カルテがその代表格だ(図1)。一般的な患者集団における医薬品の有効性や安全性を評価したり、使用実態を把握したり、経済効果を検討したりするデータソースとして期待を集めている。実際に発売された薬は、臨床現場においてさまざまな背景を持つ患者に投与される。薬の売り上げデータだけでは処方状況や結果などについては把握できないが、RWDを用いることで処方の実態や治療効果、副作用など、実臨床で得られたデータで検証することが可能になる。レセプトやカルテの電子化が進んだ他、医療IT基盤について協議する次世代医療ICT基盤協議会を設置するなど、政府が医療情報の収集/利活用に力を入れているという背景もあり、RWDの活用範囲は拡大している。

 RWDの他にも、ライフサイエンスの分野で利活用できるデータが激増し、製薬企業のビジネスに役立つ多様な「ビッグデータ」(大量データ)が生まれている。具体的にどのようなビッグデータがあるのだろうか。

       1|2 次のページへ
この記事が気に入ったらTechTargetジャパンに「いいね!」しよう

この記事を読んだ人にお薦めのホワイトペーパー

この記事を読んだ人にお薦めの関連記事

Loading

注目テーマ

ITmedia マーケティング新着記事

news130.jpg

「価値観」を軸にした広告クリエイティブ最適化へ、4社でコンソーシアムを設立
AOI TYO Holdingsとアマナ、シナジーマーケティング、DICの4社は、属性より「価値観」を...

news015.jpg

THECOO、「iCON Suite」にインフルエンサーとフォロワー双方の興味関心データを提供
THECOOは、インフルエンサーマーケティングツール「iCON Suite」において「インフルエン...

news106.jpg

マイクロアドとソフトブレーン・フィールドがO2Oマーケティング事業を開始
マイクロアドはソフトブレーン・フィールドと提携してオンラインから実店舗への来店集客...